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ガソリンの無鉛、有鉛 それって何?どう違うの?

先日、筆者が輸入車ブランドのフィアットの公式サイトで、コンパクトカーであるFIAT500のスペックシートを見ていた時のことです。車体サイズの数値を見て、軽自動車よりも一回り大きいくらいで思った以上にコンパクトなことや、イタ車なのに(偏見ですね)燃費が意外に良いことなどに感心していたのですが、そのスペックシートの項目の中でひとつ引っ掛かるポイントがありました。それは使用燃料の項目です。そこにはこのように書かれていました。使用燃料「無鉛プレミアムガソリン」と。
 
クルマのスペックシートなど、いままで数え切れないほど見てきたので、そんなこといつもならスルーしてしまうのですが、その時にはなぜか気になってしまったのです。その無鉛というワードに。
 
ベテランドライバーや旧車好きならこの「無鉛プレミアムガソリン」の無鉛とは、何を意味するのか説明するまでもないでしょう。もちろん筆者も知っています。
 
でも、あらためて無鉛ガソリンって何? と聞かれるときっとうまく答えられない人の方が多いのではないでしょうか? そこで、この無鉛プレミアムガソリンとはどういう意味なのか、また、かつてあった有鉛ガソリンがなぜなくなったのかなど、クルマ好きであれば知っておいて損のない豆知識をご紹介します。
 
 

無鉛プレミアムガソリンがあるなら有鉛プレミアムガソリンもあるの?

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そもそもガソリンスタンドに行ってみても、そのものズバリ「無鉛プレミアムガソリン」などという名のガソリンは売られていません。では最新の輸入車であるFIAT500にはどんなガソリンを入れればいいのでしょう? 簡単です。無鉛プレミアムガソリンとは鉛が含まれていない、プレミアムなガソリンということ。そもそも今の日本のガソリンスタンドには有鉛ガソリンは売られていません。つまり無鉛であるハイオクガソリンを入れればいいのです。輸入車オーナーであれば当たり前の知識ですね。
 
ちなみにハイオクガソリンとは別に入れればパワーアップする高級ガソリンではありません。単にオクタン価の高いガソリンのこと。オクタン価が高ければノッキング性に優れていて、圧縮比の高い高性能エンジンでもノッキング(異常燃焼)が起こらないというものです。
 
ノッキングとはエンジンに負荷がかかった時に「カンカン」や「キンキン」などの異音が発生する現象。異音だけならいいですがこれが続くとエンジンに重大なダメージを与える可能性があります。そのために高圧縮の高性能エンジンにはノッキング性能の高いハイオクガソリンを入れないといけないのです。ということはもともと圧縮比がそれほど高くないエンジンに、ハイオクガソリンを入れても特にメリットはないということ。値段が高いからきっと性能も高いはずだ!と勘違いして入れていた方はいませんか。残念ですがあまり意味はありません。清浄剤が入っているので燃料計が多少クリーンになるかも知れませんけれど。
 
今はレギュラーもハイオクも全て無鉛ですが、かつては、有鉛レギュラーガソリン、有鉛プレミアムガソリンというものも売られていました。有鉛、つまり、鉛が含まれているガソリンですね。有鉛ガソリンの鉛とはエチル鉛で、それが混合しているガソリンが有鉛ガソリンです。
 
 

排ガスによる鉛で中毒に?誤解から始まった鉛の規制

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そもそも1970年代以前には、有鉛ガソリンのほうが当たり前でした。では、なぜ、ガソリンにエチル鉛が含まれていたのか、それはアンチノック剤としての効果のためと、またバルブシート(シリンダーヘッドの吸気&排気ポートに取り付けられたリング状の部品でバルブと接触し燃焼室の気密を保っている。)がバルブとの接触の衝撃で摩耗しないようにクッション材としての役割をもっていたのです。
 
そのため普通に使われてきた有鉛ガソリンだったのですが、1970年、民間の医療団体が新宿区牛込柳町の交差点付近の住民の健康診断を行い、鉛中毒にかかっている疑いがあるとの発表をしました。そして、その鉛はクルマの排ガスに由来しているものだというのです。つまり有鉛ガソリンが原因だというのです。これが「牛込柳町鉛中毒事件」と呼ばれるものです。
 
このことがマスコミによって大きく取り上げられると、一気に鉛は規制すべき!という機運が高まります。しかし、その後の都による調査では、健康診断の結果は排気ガスによる鉛中毒ではなかったということが判明しました。
 
ただ、大々的な報道に端を発した鉛規制への機運は、事実が判明したのにもかかわらず、その後も収まることがなく、結局、鉛の環境基準や大気汚染防止法の常時鉛排出の規制がされることになります。さらに、自動車排出ガスの鉛の許容限度も制定されます。そしてそれがガソリンの無鉛化へと繋がったのです。
 
そのような経緯から1975年にはレギュラーガソリンが無鉛化となりました。やがて、鉛なしではハイオクタン価の実現が難しかったハイオクガソリンも1987年には無鉛化されることとなり、以後国内では自動車向けの全てのガソリンが無鉛化されたのです。そしてガソリンスタンドで有鉛ガソリンが売られることはなくなったというわけです。
 
 

有鉛ガソリン仕様車はもう作られていない無鉛表記は昔の名残か

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ということで、随分遠回りをしましたが、現代のFIAT500の使用燃料が「無鉛プレミアムガソリン」指定されているのは、かつて使われていた有鉛プレミアムガソリンの名残ですね。
 
ヨーロッパでは日本が有鉛ガソリンを規制した後も実は有鉛のガソリン(日本よりもオクタン価が高いので日本いう有鉛プレミアムガソリン)が使われていました。例えばEUでは2000年まで販売されていたようです。
 
そこでヨーロッパからの輸入車の日本仕様車では、わざわざ有鉛でなく、無鉛のプレミアムガソリン(つまりハイオク)を入れてね、ということをうたっていたのですね。つまりはそれが現在まで続いていることなのではないでしょうか。
 
有鉛から無鉛へ切り替わっていく過渡期には、ガソリンスタンドでも有鉛ガソリンと無鉛ガソリンが併売されていました。そのため、そのクルマが無鉛仕様なのか、有鉛仕様なのかわかるようにステッカーを給油口に貼って、間違えないようにする対策もなされていたそうです。
 
しかし、現在では有鉛ガソリン指定車は作られていませんし、有鉛ガソリンも売られていませんから、そのように区別をするためのステッカーも不要。無鉛ガソリンを入れなくちゃなどと意識する必要もなくなっています。
 
でも、そうなると、今、旧車やクラシックカーに乗られている方はどうしているのでしょうか?どこかで有鉛ガソリンが手に入るのか、それとも有鉛指定のクルマに無鉛のガソリンを入れても大丈夫なのでしょうか?
 
 

バルブシートの打ち直しや有鉛用の添加剤使用で今も走ることができる

国産の旧車やヨーロッパのクラシックカーなどのエンジンは有鉛ハイオク仕様のものが少なくありません。というかほとんどがそうでしょう。そういったクルマを現在も所有し、乗られている方もいますが、その場合はガソリンをどうしているのでしょうか? 
 
そもそも有鉛プレミアムガソリン仕様車に無鉛のハイオクガソリンを給油してはいけない理由はなんなのか。プレミアムガソリンとはハイオク。ハイオクとはレギュラーガソリンよりも耐ノッキング性に優れているということ。でもノッキングに関しては現在のハイオクガソリンでもオクタン価が上げられているのであまり心配はないはず。問題なのはバルブシートの摩耗です。
 
ガソリンに添加された鉛はシリンダーヘッドのバルブシートがバルブとの衝撃で摩耗しないようにクッション材としての役割をもっていた、という説明をしました。そのクッション材である鉛がなくなるのですからバルブシートの摩耗が早まってしまう可能性があります。これは問題ですね。
 
そこで、その対策として、もともとの有鉛ガソリン用のバルブシートを、無鉛ガソリンに対応したバルブシートへ打ち直すという方法があります。これは大掛かりな作業が必要ですから当然費用もそれなりに必要です。
 
また、もう一つの方法として、無鉛のハイオクガソリンに、有鉛用の添加剤を混ぜて使用するという方法もあります
 
今でも手に入ります。某有名通販サイトでも検索すれば一発で出てきます。こういったものを使えばいいのですね。
 
 

有鉛仕様のエンジンに無鉛ガソリンを入れても大丈夫?

ただ、中にはなにもしていない、ハイオク(無鉛プレミアムガソリン)を普通に入れているというケースもあるようです。これは推奨される方法ではありませんが、どうやら有鉛ハイオク仕様に無鉛ハイオクを入れても、いきなり大きな不具合が起きるということはないようです。
 
ただしバルブシートの摩耗は、前述の理由により通常よりも進みやすいはずです。そのダメージが一気に起きるというわけではないので、例えば旧車を月に一度乗るという程度であればそれほど問題はないということのようです。
 
もちろん長年にわたって有鉛プレミアムガソリン仕様車に、無鉛ハイオクを入れ続ければ問題が起きる可能性があります。そのクルマがとても大事なものなのであれば、キチンと有鉛対策を行っておくべきでしょうね。
 
また、貴重なクラシックカーであればそのような使い方は絶対NGです。万が一壊れてしまったら、交換パーツが入手できるかわかりません。そんなエンジンにダメージを与えてしまっては元も子もありません。筆者としてはやはりオススメはできませんね。
 
どちらにせよ古いクルマのエンジンはいずれバルブシートの打ち直しが必要となる可能性が高いので、その時に無鉛ガソリン用のバルブシートに打ちなおすというのが現実的なのかもしれません。
 
 

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