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外は爽やかな気温なのに車内はサウナ 真夏でなくとも脱水・熱中症に要注意!

なぜ繰り返されるのでしょうか?2017年5月、生後2カ月赤ちゃんが車の中に放置され熱中症により亡くなった、という痛ましいニュースが配信されました。放置したのは赤ちゃんのお母さんで23歳の女。この事故が起きた5月の11日、午前10時ごろからの約6時間、クルマの中に赤ちゃんを置いていたのを忘れていたといいます。そんなことをすればどうなるのか分かりそうなものですが、置き忘れた理由などの詳細は報道されていません。現在は自身の過失を認めこの女は逮捕されています。
 
事件が起きた山口県防府市のこの日の最高気温は25度を超え夏日だったそうです。この時期としては高めの気温ですが、外気温25℃は暑いというほどでもなく、5月の乾燥した気候であれば心地の良い陽気だったでしょう。だから油断したのでしょうか?
 
しかし、25℃の晴れた日に、屋外に放置されエアコンが切れた状態の車内は、あっという間に温度が上がりおそらくサウナ状態だったはず。そんなところに6時間も放置されれば大人であっても無事ではすみません。
 
このようなニュースは毎年のように繰り返し報道されているのにもかかわらず、またも悲しい事件が起きてしまったことは非常に残念でなりません。自身がそのようなことを起こさない用、あらためて春先から夏場にかけての車内がどれだけ危険なものなのかあらためて知っておくのも良いのではないでしょうか。
 
 

外気温が23℃でも車内は50℃!爽やかな春でも油断は禁物

 
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夏場、駐車中のクルマに乗り込む際ドアを開けた瞬間浴びせられるとにかく不快な熱気!クルマに乗っているなら誰もが味わったことがあるはずです。車内の温度が危険なほど高くなるのは実は夏場だけではありません。つい油断をしてしまいますが、春先から初夏にかけてのシーズンにも車内での熱中症事故は少なくないのです。
 
実は過去にJAFがユーザーテストで晩春から初夏、ちょうど前述の不幸な事故が起こったころと同じくらいの季節に、車内の温度上昇がどれほどのものなのかを実験しています。その結果はこちらに掲載されています。
 
実施されたのは10年ほど前の4月26日です。場所は埼玉県の戸田市。この日の気温は23℃といいますから心地のよい陽気ですね。前述の事故のケースとは時間帯がことなりますが目安として比較してみます。
 
外気温と車内温度がほぼ同じである午前6:30は大体12℃前後でしょうか。ここから6時間後の12時30分ごろの温度を見てみると外気温は22℃。暑くもなく心地よい温度です。対して車内の温度を見てみるとなんと45℃!ピークにはなんと50℃近くに達しています。最も熱くなっていたダッシュボードは驚きの70℃オーバーです!こんな車内に抵抗力の無い赤ちゃんがいればどうなるか、説明するまでもありませんね。
 
じつは車内での熱中症の事故は、暑い季節だからと誰もが注意している真夏よりも、むしろ心地の良い爽やかな春から初夏にかけての時季こそ、より多く発生する傾向があるのだとか。それはこのデータを見ても納得できますよね。
 
とにかく赤ちゃんや子供、お年寄りなどを車内に置き去りにするようなことは、例え少しの時間だからといって絶対にしないようにしましょう。大人なら自分でクルマを降りることもできますし、免許があればエンジンをかけエアコンをつけることもできるでしょう。
 
しかし、小さな子供やましてや赤ちゃんにはそんなことはできません。ドライバーが常に注意をしてあげなくてはいけないのです。不幸な事故を起こさないように、充分な注意を払って、同乗者の体調にも気を配るようにしましょう。それがドライバーにとっての務めでもあるのです。
 
また、そのような熱中症まではいかないまでも、春先のドライブ中には、大人であっても場合によっては脱水症状に陥る危険もあるのです。
 
 

気が付かないうちに運転しているだけでかくれ脱水に!?

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例えば、ドライブ中に渋滞などにハマってしまった場合など、イライラとしてストレスが溜まりますが、普通は車内にはエアコンが効いているでしょうから、その空間の環境的には暑いとか寒いとか決して不快な思い(精神面では渋滞でイライラしているかもしれませんが)はしていないはずです。でも、クルマというのは言うまでもありませんがガラスに囲まれています。つまりトンネルを走っているのではない限り前後左右から常に陽射しが差し込む環境にあるということです。そんな車内に長時間、同じ姿勢で閉じ込められていると、実は知らず知らずのうちに乗員はかなりの汗をかいているはずなのです。
 
しかし、エアコンがきいていると、その汗はすぐに乾いてしまい、そのため発汗しているということに意外に気が付きにくい状態になっています。特にドライバーは運転に集中していると小さな変化に気が付きにくいものですが、運転しているだけでも徐々に体内の水分が奪われていき、気付いた時にはいわゆる、「かくれ脱水」症状になってしまっていることもあるのです。ドライブ中は、頻繁にトイレに立ち寄るのを避けたいから、と水分を控えている人もいると思いますが、そんな場合は、よりかくれ脱水症状を起こす可能性は高まり危険です。
 
もし、かくれ脱水症状のまま運転を続けていると、やがて、重度の脱水症状を起こして、場合によっては熱中症になってしまうこともあるのです。そして最悪の場合いきなり意識を失ってしまうこともあり得ます。運転中にそんなことになったらいかに危険なのか分かりますよね。自分自身の命の危険だけでなく、同乗者、さらにはコントロールを失ったクルマは走る凶器ですから、周囲の人たちにまで危険を及ぼす可能性があるのです。
 
 

かくれ脱水を起こしていないか 確認方法と、自分でできる対策は?

 
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かくれ脱水症状を起しているかどうかは自分自身で意識して、以下のようなことを確認してみるといいでしょう。
 
まず、脱水になると血流が悪くなります。そのため、体温が下がりはじめますので、特に手足などの末端の神経は特に顕著に体温が低くなってきます。自分で触ってみて指の先が冷たいな、と感じたら脱水の疑いがあります。
 
また、脱水症状になると、唾液などの水分もなくなってきますので舌が乾いて白濁してきたり、ツバが出ないなと感じた時には、これも同じく脱水の疑いがあります。注意してください。
 
脱水症状は徐々に進行していき、気が付いた時には手遅れということも少なくないので、どうも疑わしいと思ったら早めに水分を補給するのがベストです。
 
また、自分自身のコンディションだけでなく、同乗者にも同じように手が冷たくなっていないか、口の中が乾いていないか?舌が白濁していないか?など声をかけてください。もしも自分や同乗者が、肌にべたつきを感じたり、だるさやふらつきを覚えた時にはすでに脱水状態の初期段階かも知れません。すぐにクルマを停めて経口補水液やスポーツドリンクなどを飲んでください。
 
水分摂取の目安は1~2時間の間に100ml~200mlほどです。ドライブの際はこの目安を参考にして1~2時間運転したら休憩をはさみ、水分を取る習慣をつけましょう。渋滞に巻き込まれて休憩をとれないということもあるかもしれませんが、ドライブの際は車内に必ず飲み物を持ちこむクセをつけておいた良いかもしれません。そして水分は切らさず、飲み終えてしまったら休憩の際に補給しましょう。十分に注意をしておき、水分も用意しておけばそうそう脱水になることはありません。
 
しかし、時に高速道路などで突然事故渋滞に巻き込まれることもなくはありません。車内でのかくれ脱水の可能性を常に頭入れておき、また同乗者の状態の確認を怠らず、万が一のトラブルを未然に防ぐようにしましょう。