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驚くほど安くなった初代リーフ 中古車は買い?それとも地雷?

(出典:日産)
日産のノート、次いでトヨタのプリウスとアクア。これが2018年1月と2月の新車販売台数ランキングトップ3です。やはりというか、もはや仕方がないというべきかエコカーに人気が集中しています。
 
日産のノートにはもちろんガソリン車もありますが、注目度が急激に上がったのはハイブリッドカーであるe-POWERが加わってから。間違いなくエコカーに関心のある方がe-POWERを選んでいるからこそランキングの1位を獲得できたのは間違いないでしょう。
 
ちなみに紹介したトップ3のエコカーは全てハイブリッドカー(ノートはガソリン含む)です。日本はハイブリッドカー先進国ですから、こうなるのも当然なのですが、自動車市場において、このままハイブリッドカーの天下が続くとは思えません。
 
なぜならハイブリッドカーはあくまで過渡期の技術だからです。また、同じようにプラグインハイブリッドもあくまで電気自動車普及までのつなぎの技術といわれています。
 
本命はやっぱりEV(電気自動車)や、燃料電池車でしょう。でも、完全に移行するにはまだそれぞれ性能的にも不満があり、道路や充電のインフラも整っていません。とはいえ近い将来、EVが自動車販売ランキングの上位を占めることになるのはもう間近でしょう。
 
 

もはや30万円台から買える!? その理由はなぜなのか

 
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(出典:日産)

 
そんなEV、海外ではテスラなどの注目度が非常に高いですが日本では、国産メーカーが頑張っています。日本市場で、もっともメジャーなEVといえば、日産のリーフでしょう。登場以来着実にその知名度を上げています。
 
初代リーフが登場したのが2010年末。ということは、その歴史はまだ10年にも満たない(2018年現在)上、フルモデルチェンジも1回しかしていません。
 
それでも街中で走行している姿を普通に見かけるようになりました。肝心の充電スポットも徐々にですが整備が進んでいるようです。それだけEVの普及が進んでいるということでもあります。リーフはそのけん引役であり、つい先日もフルモデルチェンジを果たしました。その性能を大幅にアップしたことからさらに注目度は増しています。
 
モデルチェンジ直後ということもあるでしょうが2018年1月の販売台数は3768台でランキングは29位。同2月は3720台を販売し、ランキングは25位。高価格やEVという特殊性を考えると販売台数は順調に伸びています。
 
このようにしっかりとした人気もあり、注目度も上がっている日産リーフ。なのに、その中古車価格が暴落しているという話をきいたことはありませんか?2011年モデルなどの初期型が驚くほど低価格で取引されているというのです。
 
このことは実は以前からささやかれていました。現時点(2018年3月末)で2011年の初期モデルであれば、30万円台~という価格で中古車を見つけることが可能です。新車価格から考えられないほどのバーゲンプライスで取引されているのです。本当かどうか、気になる方は中古車サイトなどで是非検索してみてください。すぐにお買い得なリーフが見つかるはずです。
 
リーフといえば新車時に325万円もした結構な高額車。それがたった7年で1/10の値段になってしまうのはいくらなんでも下がりすぎですよね。でも、なぜここまで暴落してしまっているのか?その理由はとってもシンプルです。EVの心臓部ともいうべきバッテリーの劣化が中古車では間違いなく進んでいるからです。
 
ガソリンエンジンなら30万キロ、40万キロなど桁違いの過走行でもないかぎり5年や10年でヘタってしまうなんてことはありません。でもバッテリーは普通に使っているだけでも徐々に性能が落ちていってしまいます。スマホやデジカメ、携帯ゲーム機などのバッテリーの性能低下を想像してもらえれば、皆さんもそのことが理解できると思います。
 
2011年に登場したリーフの初期型であれば、7年たった2018年では、満充電で走行可能な距離はおそらく100kmに満たないでしょう。これではさすがに自家用車として十分に役目を果たせるとは思えません。それを買うのはリスクが伴います。
 
さらにリーフの初期モデルが市場に登場したのが20111年。その際購入者の多くは、リーフが対象となっていたクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」を使用して購入したはずです。ただ、この補助金を受けるには、購入したクルマ(この場合はリーフですが)を一定期間の保有する義務がもうけられていました。その期間は6年間(現在はもっと短い)です。
 
ということは、2011年にリーフを新車で購入した場合、そこから6年ですから2017年でその期間が終了するということ。そしてその保有期間を過ぎたリーフがどうなるか。バッテリーの性能が大幅に性能低下しているはずですから多くは中古車市場に流れたはずです。
 
つまり、バッテリーの性能低下や購入後のメンテナンスの心配が懸念され中古車市場で人気のなかったリーフが、ここにきて一気に中古車市場に流れて、過剰に供給されてしまったということ。需要がさほどないのに、過剰な供給がされたとなれば当然ですがさらに価格は下落。その結果30万円台からという驚くほどの安値でリーフが購入できてしまう図式になってしまったのですね。(関連記事 – 日産から新型リーフが発売!EV乗り換えるタイミングは今…か?
 
 

リーフの中古車は買ってはいけないのか?

 
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リーフオーナーの多くが掲示板などに書き込んでいますが、走り自体に不満はないけれど日々普通に乗っているだけで、性能が劣化していくのを如実に感じるというのです。それだったらスマホやデジカメのように性能が低下したバッテリーを交換すればいいのではと思いますよね。当然です。
 
しかし、リーフのバッテリーを新品に交換するといったいいくらかかるのか?クルマを走らせるほどの大容量のバッテリー(初期モデルは24kW/h)ですから当然半端ではない。実際のそのプライスはなんと65万円(税別)!どうですか?思っていた以上に高く感じませんか。
 
それでも初期モデルのリーフのバッテリーを新品に交換すれば新車当事の性能を取り戻すことができます。捨て値で売り払うよりも、65万円払って性能を回復するほうが良い気もしますよね。
 
しかし、リーフ初代モデルは実は徐々に性能がバージョンアップされてきました。バッテリー容量が増加し、駆動用のモーターも変更されています。つまりバッテリーを交換しても、先代リーフの後期モデルや、今の新型リーフの性能には及びません。
 
先日登場した新型リーフは満充電で400kmの走行が可能(あくまでカタログ値なので実際は250kmほど)です。6年落ちの中古車に+65万円を投資しても走行可能な距離は新型の半分、これはなかなか難しい選択ですよね。
 
いっそのこと、また補助金をもらって新型のリーフに買い換えてしまったほうがいいのでは…。そう考える人も少なくないのでしょう。ということで結果的に中古市場に初期型リーフが安値であふれ、また新型のリーフが順調に売れるという今の状況になっているのだと筆者は考えます。
 
どうですか、ここまで言われて中古のリーフを買おうかなと考えますか。例えば、100km走れなくても近所の買い物や通勤の足なら十分。そんな割り切った考え方もなくはないです。なんたって300万円オーバーのハイテクEVが、たったの30~40万円台(諸経費は別ですけど)で買えるのですから、考え方によってはお買い得といえなくもありません。たたその辺は最終的に自己判断ですね。筆者的にはリーフの中古はお買い得だ!とはとても言えません。
 
しかし、実はそんなリーフの初期モデル、そして中古車を巡る状況に一筋の光明が見えてきました。日産が2018年3月26日、ある発表をしたのです。もしかしたら中古のリーフの購入が賢い買い物に変るかもしれません。
 
 

朗報!リーフに再生バッテリーによる有償交換プログラムがスタート

その発表されたニュースリリースの内容はこういったものです。
 
日産は住友商事との合弁会社である、フォーアールエナジー株式会社が手がける使用済みバッテリーの再製品化技術により、「日産リーフ」の再生バッテリーを新たに有償交換プログラムとしてサービスをスタートします。今回は24kWhの再生バッテリーを30万円で提供し、今後その他の再生バッテリーについてもラインアップ拡充を図ります。
 
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つまり、今後は初代リーフの劣化したバッテリーを、再製品化した24kWhの再生バッテリーに30万円(税別)で交換できるようになるということ。従来の新品バッテリーの交換費用は65万円(税別)ですから半額以下です。これだったら交換をしてもいいかも、と思えませんか。
 
さらに、新品バッテリーとしては24kWhのほかに30kWh(税別80万円)や大容量の40kWh(税別82万円)などもラインアップされていて、それらも今後は再生バッテリーとして供給されていく見込み。クルマには興味があっても、バッテリーの交換サービスなどについて、今一明確でなかったリーフ、ようやくその辺がクリアになったことで、さらなるセールスが見込めるかもしれません。
 
こうなると、今中古で安値になっているリーフの、そこそこのコンディションのものを、例えば50万円で購入して、バッテリーを新品に交換します。するとトータルでかかる費用は80万円+諸経費。どうでしょう、かなり現実的なものになったと思いませんか。もし、またバッテリーの性能が低下しても、再生バッテリーが用意されたことで所有し続けることにも不安はありません。
 
現時点では驚くほどのバーゲン価格になっているリーフですが、このニュースを受けてもしかしたら販売価格が上がっていく可能性も考えられます。そもそもEVは長距離のドライブに向いていませんから、走行距離だってガソリン車よりも少ないはず。つまりコンディションはもともと悪くないものが多い。車格的にもファミリーセダン以上の高級感があります。急に中古リーフが魅力的なクルマに見えてきました。
 
とはいえ中古の初代リーフ、全ての人にオススメできるクルマではありません。充電設備の問題もありますし、性能的にもまだまだガソリンエンジン車に及んでいません。
 
でも、あなたが充電設備の問題などをクリアでき、かつ、EVに興味があるというなら、中古のリーフ、安い今のうちに手に入れたほうが良いかもしれません。あっという間に価格が高騰してしまうかも。でも、どうなるかは市場の判断次第、なので当面は冷静に見守ってみるほうが良いかもしれませんね。