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ドライバーにもクルマにもつらい花粉の季節がやってきた

寒い日がまだまだ続いていても、晴れた日には暖かな日差しも感じられはじめる2月。菜の花も咲きはじめ、もう少しすると梅や桜の花の季節かな? などとのんきにかまえていると、やってくるのが厄介なアイツです。日本人の推定患者数3000万人、なんと4人に一人が悩んでいると思われる花粉症の原因、そうスギ“花粉”です。
 
花粉症持ちの方あれば、早い人なら1月の末ごろには鼻がむずむずとしはじめるでしょう。やがても目もかゆくなりくしゃみまで出る始末。ティッシュや目薬、マスクが手放せなくなる嫌なシーズンがついに到来してしまいます。
 
そんなうれしくない春の便り、花粉は、普段の生活でも実にやっかいなものですが、ドライバーという立場で見ても、様々な面倒な問題をはらんでいるのです。そこで、ドライバーの視点からみた、花粉と花粉症の問題、さらにクルマの花粉対策について調べてみました。
 
 

花粉症が原因のくしゃみが自動車事故につながることも

 
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花粉症の症状といえば、くしゃみに鼻水、鼻づまり、さらに目のかゆみなどです。毎年花粉症に悩まされている人にとってはいつものことだとはいえ、非常に辛いものですよね。それなのに、花粉症ではない人にはそれが分からないのか、病気じゃないんだから大袈裟だな~、なんていわれたりして肩身の狭い思いすることも。でも、去年までなんともなくて安心しているあなた。油断していて大丈夫ですか? 前触れなく急に花粉症が発症するなんてこともありますから、心当たりのなくとも、気をつけていたほうがよいですよ。
 
その意外に軽視されがちな、花粉症ですが、極端に症状が重い人は別として、確かにそれが命関わるということはあまりありません。だからといっていつもと同じように快適に過ごせるわけでもありません。当然花粉症で仕事も休めませんし、いつものように日常生活を送らなくてはいけませんね。となればいつもクルマで通勤や通学をしている人は、当然いつものようにクルマを運転して職場や学校に向かおうとするはずです。
 
でも、クルマを運転していても、花粉症の症状は当然襲ってきます。鼻水や目のかゆみならまだなんとか我慢をすればいいのですが、それよりもクルマの運転にとってやっかいなのがくしゃみです。ハンドルを握っている最中でも我慢しきれず、出てしまうことがあるはずですが、くしゃみの最中は自分自身では体のコントロールができません。また、瞬間的に目をつぶってしまう人も多いでしょう。そんな時にもし前のクルマがブレーキを踏んだら…、または脇道から人が飛び出して来たら…。
 
実際に、くしゃみが原因で起きた悲惨な事故の例がありました。その事故とは2012年5月に宮城県で発生したものです。それはこういったもの。
 
加害者となる元保育士の女性ドライバーが、クルマを運転中、くしゃみをしてしましました。そしてそのはずみでハンドルを右に切ってしまい、クルマを暴走させ、偶然歩道にいた5歳の幼稚園児をはねてしまったのです。残念ながらその幼児はなくなってしまいました。このドライバーは車検切れ状態でクルマを運転していたといいますから普段からクルマの運転に対しての責任感が欠如していたのかもしれません。
 
この事故に関しての仙台地裁での裁判では、「自動車運転上の注意義務を怠った」として、自己の加害者である女性ドライバーに対して禁錮2年、執行猶予5年(求刑・禁錮2年)と判決が言い渡されています。このようにたかがくしゃみですが、クルマの運転中など、シチュエーションによっては大きな事故につながることもあるのです。花粉症の季節はクルマの運転いつも以上に慎重に、十分な注意が必要といえるでしょう。
 
 

花粉症の薬を飲んだらクルマの運転はしないのがセオリー

 
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では、運転中に症状が出ないように花粉症の薬を服用すればいいのか? それに関しても気を付けなくてはなりません。花粉症の症状を抑える一般的な薬に「抗ヒスタミン薬」があります。この薬はアレルギー症状の原因となる体内物質のヒスタミンの働きを抑え、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状を抑える効果が期待できるというもの。
 
しかし、抗ヒスタミン薬の副作用には眠気があり、人によっては服用することでかなり強い眠気を生じることがあるのです。
 
またヒスタミンはもともと脳を活性化する役割があるのですが、薬でその働きを抑えてしまうため判断力が低下してしまうこともあります。そんな状態で運転をすれば当然ですが運転のリスクは高まるでしょう。
 
花粉症の市販薬には「服用後乗り物の運転は控えてください」と書かれているのはそのためなのです。ですので、もし花粉症の症状を抑えるために、抗ヒスタミン薬を飲んだのであればクルマの運転はNGです。自分は大丈夫! と変な自信はもたず、あきらめて公共交通機関を利用するのが正解です。
 
 

花粉対応フィルターは定期的に交換をすべし

 
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でも、花粉症のシーズンでも、どうしてもクルマの運転をしなくてはないというのであれば、薬に頼るのではなく、運転中に症状が出ないように工夫するしかないでしょう。最もシンプルなのは、車内の花粉を徹底的に除去すること。その方法は基本的に住まいの花粉対策と同じ、ただ車内は住宅にくらべてスペース自体が小さいので完璧なケアも難しくはありません。
 
花粉の除去の基本は次の3つ。
 
①自分自身で花粉を車内に持ち込まないこと。
②車外からの花粉の侵入を極力防ぐこと。
③車内に侵入した花粉を効率よく除去することです。

 
まず衣服に付着した花粉を落とすというのは基本中の基本ですね。室内から駐車場所までの移動でも花粉は付着してしまうので、車内に乗り込む寸前に極力落としましょう。花粉が付着しにくいナイロンやポリエステル系の上着を着用するのがオススメです。
 
それでもドアを開けるたび、エアコンを使用するたび車内には少しずつ花粉が侵入してしまいます。運転中は極力窓を開けないというのは当然ですが、花粉を車内に侵入させず、極力巻き上げないためにはエアコンを内気循環にします。こうすることで、車内の空気をエアコンのフィルターがろ過してくれるので、そこで花粉をとらえてくれるのです。また、最近のクルマには、花粉除去機能を備えたものもありますし、また、そうでなくともエアコンのフィルターは花粉対応となっているのがほとんどですので、こうすることでかなりの確率で花粉をとり除いてくれるでしょう。
 
もちろんエアコンのフィルターはあくまでフィルターですので、家庭用のエアコンと同様経年で徐々に詰まってきます。すると空気の流れを阻害し、ろ過機能も低下してしまいますので、定期的に交換するといいでしょう。できれば一年に一度、花粉シーズン突入前に交換するのがオススメです。純正品でもいいですが、国産車なら車外品でもより花粉除去効果を高めた製品、例えばこんな商品も市販されています。
こういったものを使ってみるのもオススメです。
 
 

車内の花粉対策はマメに掃除をすること 隅や荷室、天井も見逃さずに!

 
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それでも車内の花粉をエアコンが全てろ過できるわけではありません。ダッシュボードやシートのファブリックの奥など、隅には花粉が入り込んでいるはずです。そういった花粉は車内掃除を徹底することで取り除きます。基本は掃除機で花粉を吸い取ることですがシガーソケットから電源を取るクルマ用ハンディ掃除機は吸引力があまり強くないのでおすすめしません。シート隙間やシートの下、フロアマットなどに入り込んだ花粉を取り除くには、できればコイン洗車場などにある強力な業務用掃除機を使用するか、電源が取れることが前提ですが家庭用掃除機を使うことをオススメします。
 
またダッシュボードやドアポケットの隙間にも花粉は入り込んでいるはず。水拭きや車内用のお掃除シートを使い、忘れずにケアしてください。
 
さらに意外に見落としがちなのが、クルマのヘッドライナー、いわゆる天井部分です。生地の隙間に花粉が付着していることがありますので、こちらも忘れずに掃除機をかけましょう。また、ワゴンやミニバン、ハッチバック車の場合は、荷室にも花粉は侵入しているはずです。そちらの掃除機がけもしっかり行いましょう。
 
ここまでやってもまだ心配だというのなら、クルマ用の加湿器や、空気清浄器なども市販されているので、合わせて使ってみるのも良いでしょう。とにかくケアを徹底して、万全の態勢で花粉シーズンを無事に乗り越えてください。