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本格的にスタートETC2.0!その導入はお得か損か?

ETC2.0イメージ
従来のETCのサービスを大きく拡張するものとして、2016年の春から本格的な運用が始まったのがETC2.0です。今年、新車や新型のカーナビを導入した方の中にはすでに利用されている方も中にはいるでしょうが、多くの方はまだ従来のETCを利用されていると思います。

 
ではETC2.0がどのようなものなのかはご存知でしょうか? きっと「今まで使っていたETCよりもずっと便利になって、詳しい交通情報とかも配信されるんでしょ?」と、このくらいの認識でしょう。

 
実際のところ、従来のETCもすぐに使えなくなるわけではありませんから、今のところはその程度の認識で十分かもしれません。でもゆくゆくは現在カーナビなどで使用されているVICSなどの交通情報も、このETC2.0やVICS WIDEに移行してゆく予定ですし、ある程度は知識として知っておいて損はないでしょう。それにそろそろクルマの買い替えやナビの購入を検討されている場合は、ETCは必要だけど、ETC2.0を今導入しておいたほうがいいのかなと? 知っておきたいのではないかと思います。ということでETC2.0の現状について、探っていきましょう。

 
 

今すぐ導入した方がいいの?ETC2.0のサービス内容を確認

 
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では、まずETC2.0をもう少し詳しく紹介します。従来のETCに関しては現状でその利用率が約9割というデータがありますので、今さら説明する必要ありませんね。ETC2.0はそのETCのサービスを拡張したもので、以前はDSRCやITSスポットサービスなどと紹介されていました。雑誌やニュースなどで聞いたことがあるのではないでしょうか? これらがETC2.0というワードに統合されたと思っていただければいいでしょう。

 
利用には新たに提供が開始されたETC2.0専用の車載器の使用が必要で、有料道路などの通行料金の自動決済ができる(これは従来のETCと同様ですね)ことに加えて、道路に設置されたITSスポットと呼ばれるアンテナとの大容量の双方向通信をすることで、渋滞の回避に利用できる大容量の交通情報や、安全運転支援情報、災害時の緊急情報をドライバーに知らせてくれるという実にすばらしい仕組みであるとアナウンスされています。

 
また、主に高速道路のPAやSAに設置されたITSスポットを通じネットに接続して、様々な観光情報などが提供される、ゆくゆくはガソリンスタンドや駐車場、PAやSA店舗での料金決済にも利用できるようになる予定といいます。なるほどドライバーにとってあれば便利なものなのだと思いますね。

 
でも、重要なポイントはETC2.0に対応した専用の車載器やカーナビ、スマホなどが新たに必要であるという事です。乱暴に言うと、インフラ側がETC2.0になるんだから、利用者もETC2.0専用のハードに買いなさい、変えなさい。じゃないとサービスが受けられませんよということ。ETC2.0対応の車載器は以前から発売されていましたし、カーナビなどもETC2.0に対応したものが昨年ごろから続々と発売されています。ただナビと車載器、一気に導入すると結構な金額になってしまいますから、利用のハードルは決して低くないですよね。

 

便利なの? お得なの?そのメリットはまだ微妙…かも

 
ETC2.0_渋滞_追突注意

 
でもETC2.0って本当にそんなに便利なの?って思いませんか? 使ってみないと本当のところはわかりませんよね。筆者は、以前実証実験の体験レポーターとして、安全運転支援情報やサービスエリアでのインターネット接続などを試させてもらいました。が、安全運転支援情報に関しては、画面に表示される情報はとても簡単なものな上、観光情報などもPAの中の特定にスペースでしか利用できないうえ与えられる情報も非常に限定されたものだけ。今までのETCに比べれば進化しているけど正直微妙…、と、その時点でもすでに時代遅れ感を感じました。これだったらスマホを使った方がよっぽど便利なのでは? というのが正直な感想でした。

 

 

スマホのアプリのほうが便利では…。サービスや割引の充実に期待

 

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では本格的なサービス開始となった現在はもっとサービスは進化しているのか? というと、あまり変わっていない印象を受けます。まあ現状まだまだ過渡期でしかなく、さほどサービスは充実していないのも仕方がないということなのでしょうか?
でも、そんな付加的なサービスではなく、ドライバーが一番期待するのは経路別に料金の優遇制度を導入するというトピックでしょう。料金優遇とは、例えばETC2.0の渋滞回避情報を利用して提示された通りに道路を迂回し、一般道を利用して再度高速道路に戻るといった場合でも割引料金が受けられるということが検討されていると発表されています。

 
実際2016年4月から、首都圏の移動で、都内に入らず迂回して圏央道を利用すると高速料金が2割引きになるサービスがはじまっています。でもその割引対象の道路が広がっているかというと現状はまだこれだけ。圏央道を利用しない方には今のところ料金的なメリットはほぼないみたいです。

 
では、大容量の双方向通信を利用した高機能渋滞情報に関しては? これまでのVICSでは都道府県単位で最大約200km分の交通情報が提供されていました。つまりそれ以上の距離を走るロングドライブでは、情報が不足して効果的な渋滞回避ができないということがあったのです。

 
しかしETC2.0ではその情報は最大約1000km分と大幅にアップ! 首都圏ならほぼ全域をカバーでき、県をまたぐルートでも的確な渋滞回避ルート探索が可能となるのです。また従来からあった道路上のセンサーで交通情報をチェックするだけでなくETC2.0車載器と高速道路上のITSスポットを利用してプローブ情報(走行しているETC2.0車載器を搭載した車両から位置や速度のデータを集めて、道路の混雑度判断、ビッグデータとして利用する。)を収集し、ナビの画面上に渋滞情報として表示したり、ルート回避に使用することもできるというのです。

 
でも、これってETC2.0利用車が増えないと情報は十分じゃないのではないのかな? それにプローブ情報ってすでにホンダやトヨタ、パイオニアといった民間ではすでに数年前から利用されていてその情報はかなり充実したものになっています。スマホのアプリで利用できるGoogleやYahooのサービスでもプローブ情報は取り入れられていますし、各社情報の共有も進んでいます。Googleのアプリを使ってみると、渋滞にはまるとすぐに回避ルートを表示してくれるなどかなり洗練された仕組みになっていますし、情報の蓄積度も高くて、渋滞回避のアルゴリズムも日々進化していますからなにもETC2.0導入に高いコストを払って導入しなくても十分な気が…。

 
いやいや長い時間と莫大な予算を掛けて国交省がITSの核になるものとして導入を進めているもの、たぶん、きっとETC2.0は便利で画期的な仕組みになるのでしょう、おそらく…。

 
 

結論!導入はもう少しコスパが良くなってからでOK

 
とはいえ現状はまだまだそのサービス内容は導入コストに見合ったメリットがあまりかんじられませんので、結論は、料金割引サービスがもっと充実して、なおかつETC2.0車載器や対応カーナビなどの価格がお手頃になったタイミングで導入するというスタンスで良い、と筆者は思います。