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感電?漏電?ハイブリッドカーの事故は普通車よりも危険なの?

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バッテリーは残っていたはずなのに突然シャットダウンしてしまった!本体が手で持てないほど熱くなり操作が効かなくなってしまった!!何もしていないのに煙が上がりはじめ炎上してしまった!?こういったスマホに関するニュース、嘘かまことかネットで目にする機会は少なくありません。これらはスマホに内蔵された大容量リチウムイオンバッテリーが原因とされるトラブルです。さすがに炎上!となると自分だけでなく周囲にも迷惑をかけ、公共交通機関の中で炎上ともなればニュースにもなりかねず大変なことです。
 
でも、発熱でシャットダウンしたという程度であれば対処としてしばらく電源を落とし冷却してやればいいので、とりあえずは何とかなりますね。でも、あとあとその発熱が元で本体のふくらんでしまったなんてことになれば困りものですが…。
 
 

HV、PHEV、EV大容量のバッテリーを積んでいるクルマたち

 
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こういった大容量のリチウムバッテリーを使用しているのはなにもスマートフォンやデジカメ、ノートPCなどに限りません。ハイブリッドカーやEVといったモーターとバッテリーを使用した駆動システムを持つクルマにも搭載(ハイブリッドカーの場合はリチウムイオンだけでなくニッケル水素電池も使用されていますが。)されているのです。ということは、スマホと同じようなトラブルが起きる可能性はあるでしょうか?
 
さすがに行動を走るクルマですから、安全性に関してはスマホや家電とは比べ物にならないほど徹底的にテストされ、そのための対処もされています。ただ普通に使用していてバッテリーが原因による大きなトラブルが起こることはないはずです。バッテリーの劣化などによるハイブリッドシステムのダウンや、またはパワーが落ちた程度なら、本人にとっては重大でもまわりへの迷惑もさほどでもありませんし、大問題というほどでもないでしょう。
 
でも、行動を走っている限り、自分がどれだけ気を付けていても外的要因から交通事故に巻き込まれる可能性は必ずあります。それが他車や歩行者を巻き込む程のものであれば一大事。そんな時はできる売る限りの対処を早急に行わなければなりませんよね。それがドライバーの義務です。
 
でも最近ニュースやネットのトピックスで、ハイブリッドカーやEVが事故を起こした場合は現場に遭遇しても不用意に近づかずレスキュー隊が到着するまで待ちましょう!とアナウンスされているのを見かけたことはないでしょうか?ハイブリッドカーやEVの場合、完全防備のレスキュー隊でもシステムを完全に停止させるまで手を出せないというのです。耐電服や耐電仕様のグローブ、さらに長靴を使用したレスキュー隊が慎重に、感電しないようチェックしながら作業を行ってもリスクがあって、素人が事故車両に触れることは大変危険で絶対に行ってはいけないというのです。
 
また、トヨタが配布しているレスキュー時の取り扱いマニュアルによるとそのことに触れられています。
 
HV(ハイブリッド車)カーやPHV(プラグインハイブリッド)カー、EV(電気自動車)にはモーターを駆動する為に144V(ボルト)以上、最大で650Vの高電圧が使用されており、この高電圧システムは車両を停止した後も最大で約10分間程電圧を保持しているとのこと。
 
これに不用意に触れてしまうと重大な傷害や最悪死亡といった事態が発生する恐れがあり危険です!と書かれているのです。事故に遭遇してしまった、もしくは目の前に事故車がいる場合でも、レスキュー隊が来るまで、絶対車体に触れず近づかないようにしましょうということなのです。それはJAFなどでも同様にアナウンスしています。
 
 

目の前で事故が起きている!レスキュー隊が来るまで待てますか?

 
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でも、目の前で大切な家族や友人が事故を起こしたハイブリッドカーに閉じ込められて苦しんでいるとしたら、あなたは言われているようにレスキュー隊が来るまでクルマに近づかないでいられるでしょうか?
 
ハイブリッドカーなどには、従来のクルマとは違ったリスクがあるということは確かですし、そのことは絶対に頭に入れておかなくてはなりません。
 
でも、初代プリウスが発売されたのが1997年。それから約20年の間、全国、全世界規模で見ればハイブリッドカーが係わった交通事故も相当な件数起こっているはず。それなのに、ハイブリッドカーによる感電事故のニュースはほとんど聞いたことがありません。
 
検索エンジンで試しにハイブリッドカー、感電、事故などのワードで検索を掛けてみました。結果は“ハイブリッドカーが事故を起こしたら近づかないようにしましょう”という、前述した注意を促す記事ばかりで、実際に事故事例のトピックスにヒットすることはありませんでした。
 
だから大丈夫!だとは決していえませんが、自動車メーカーでは、ハイブリッドカーやEVが事故に巻き込まれたり、水没等をした場合でもシステムをシャットダウンし、漏電しないように対策をとっています。初代プリウス発売後に日本では重大な震災も起きました。その時に水没したハイブリッドカーも相当数あったはずです。それで何かトラブルが起きた話は聞こえてきません。もちろん震災のニュースが大きすぎて報道されなかったという可能性はありますが。
 
自動車メーカーはリスクがある限りは、ハイブリッドカーでも救助しても大丈夫などということは決して言いません。でもこういった情報を総合してみる限り、救助活動を行っても即感電するという可能性は高くない(リスクはゼロではありませんが。)のではないでしょうか?クルマへのダメージが明らかに少ないと思われる事故。だけどハイブリッドカーだから近づけない!と単純に判断するのではなく、目の前の人命と、自分の安全を考え、目の前の事故車ハイブリッドカー(もしくはEV)であっても最後は自分の判断で行動を起こすしかないというのが筆者の結論です。
 
 

明らかに損傷が激しい場合は絶対クルマに近づかないように!

 
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ただし、バッテリーやケーブルなどのハイブリッドのシステムが車外に露出してしまっているほどの大事故の場合は、クルマには近づかず絶対に車体に触れないようにしましょう。そんな場合は、感電の可能性は一気に高まります。レスキュー隊に任せるしかありません。
 
交通事故はドライバーにとって身近な問題です。いつ自分に降りかかるか分かりません。ハイブリッドカーやPHEV、EVに乗られている方は、今後は、万が一を考えて絶縁可能な手袋などを用意(事故を起こしたクルマの中からそれが取り出せるかどうかは別ですが、他車を助けることができるかも。)しておく心構えをしておくべきかもしれませんね。