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小さくとも走破性は世界最強クラス!新型ジムニーがついに登場!?

数ある軽自動車の中でも飛び抜けた個性と、唯一無二の走破力で多くの方に支持されてきた特別な一台、それがスズキのジムニーです。ソフトなデザインで装備も豪華、車内も広々な軽自動車ばかりが氾濫するなか、頑固なまでに初代からのコンセプトを貫き続けてきたジムニー。そのジムニーについに新型が登場するらしいというニュースが先日ありました。テスト車両のスクープ画像がネットで配信されたのです。大手ポータルサイトのニュースで大きく取り上げられたのでご覧になった方も多いでしょう。
 
ジムニーの現行モデルが投入されてから、すでに20年近くたちます。ジムニーファンの間ではモデルチェンジはいつなのか毎年のように話題になっていましたからこのニュースの注目度もとても高いようです。
 
実は筆者も軽自動車の中で最も好きなクルマを一台だけ選ぶとしたら、間違いなくジムニーを選びます。だからこのニュースには興味津々。ジムニーの魅力はシンプルで無骨なスタイルと、クラスを超えた圧倒的な走破力。あんな小さなボディなのに条件によっては世界最強の四駆乗用車、といわれるくらいにすばらしい性能を持っているという点にしびれます。
 
一時期ネットでも雪の中スタックする大きなトラックを、たった一台のジムニーがけん引して救助する、という動画が出回りましたよね。ご覧になりませんでしたか。あのようにとんでもないポテンシャルを持っているのがジムニーなのです。日本のみならず世界中にファンが多い事もうなずけます。そんなジムニーの魅力、よく御存じない方のためにもあらためて注目してみました。
 
 

47年の歴史の中でフルモデルチェンジはわずか2回

 
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(このファイルはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 ライセンスのもとに利用を許諾されています。ファイル名:Suzuki Jimny LJ10 001.JPG/投稿者:Tennen-Gas )

 
現行モデルであるジムニーは、見た目にはソフトな印象がありますが、実は本格的なクロカン四駆(オフロードの走破性を重視したハードな4WD車)ならではのラダーフレームを持ち、前後のサスペンションは左右輪を車軸で連結したシンプルでタフなリジッドアクスル。肝心の4WDのメカニズムは、走破性の高さを重視したパートタイム式と、メカニズムは伝統的4WDならではものを搭載しています。とにかく、持てるそのパフォーマンスのほとんどを悪路走破性に全フリしてしまった、という超硬派なクルマなのです。こんな軽自動車他にはありませんよね。
 
ただし、その分乗り心地や居住スペースの余裕、燃費などは犠牲になってはいます。でもそもそもジムニーにそんなものを求めるのが野暮というモノ。SUVとは違う本気のクロカン四駆なのです。そんな初代から変わらぬその愚直な姿にファンたちは惹かれるのです。
 
そんなジムニーは、モデルライフの長さでも定評があります。普通クルマのモデルチェンジは4~6年くらいのサイクルで行われるのですが、ジムニーは2017年現在でわずか2度のフルモデルチェンジしか(規格の変更に合わせてマイナーチェンジは複数回行われています。)経験していません。初代モデルが発売されたのは大阪万博が開催された1970年。誕生から50年近くたつクルマとしては、これは非常に稀有なことなのです。
 
ちなみに初代ジムニーの元となったクルマは、スズキではなくホープ自動車という小さな自動車会社が開発したホープスターというクルマでした。
 
紆余曲折があって1968年にその権利を譲渡されたスズキが搭載エンジンを含め、設計から大幅に改良して誕生したのが1970年発売の初代ジムニーなのです。
 
初代モデル(LJ10型)のエンジンは空冷の360ccで、4ストロークエンジンではなく、当時軽自動車では主流の2ストロークエンジンでした。その姿はまさに小さなジープ(日本でおなじみの三菱ジープではなく、米軍が大戦中に使用していたウイリスMBですね。)で、とてもスパルタン。当時は本格的な四輪駆動車といえばトヨタのランドクルーザーや三菱のジープなどしかなかったこともあって、日本の狭い林道を縦横無尽に走れる小型の四輪駆動車ジムニーは予想に反してヒットしました。以後そのシリーズが現在まで続くことになったのです。
 
 

ボディスタイルや搭載エンジンのバリエーション豊富な2代目誕生

 
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(このファイルはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 ライセンスのもとに利用を許諾されています。ファイル名:Suzuki Jimny SJ30 001.JPG/投稿者:Tennen-Gas )

初代ジムニーは、途中エンジンの水冷化(LJ20型)、そして軽自動車の新規格に合わせてエンジンを550cc(2サイクル)に拡大(SJ10型)するなどありましたが車体は基本的にそのまま使われ続けました。それだけ信頼性が高かったのですね。そんな初代ジムニーのモデルライフは11年ほどで終了。1981年には2代目モデルへとバトンタッチします。
 
そして1981年に登場したのが二代目のジムニー(SJ30型)です。直線基調のデザインで、初代モデルよりも乗用車よりのスタイリングになりましたが基本は変わりません。エンジンは550ccの2ストローク。ラダーフレームにリーフスプリング(板バネ)を使ったタフなリジットアクスル式のサスペンション。もちろん4WDはパートタイム式。ボディサイズは拡大されたので居住性も多少向上しています。
 
ジムニーといえばこの2代目を思い浮かべる人も少なくないのではないでしょうか。またこの2代目モデルからはsamurai(サムライ)の車名で海外にも本格的に投入されています。
 
2代目はオープンボディに幌を装備したソフトトップ型やベーシックなメタルトップバンがラインナップされ、エンジンが550ccの4ストに変更されたJA70型となると、ターボエンジンが搭載されハイルーフ型のパノラミックルーフなども追加されました。
 
そして軽自動車の規格が再度変わった1990年にはエンジンの排気量もその新規格に合わせた660ccとなったJA11型が登場しています。
 
他にもエンジンを1000ccに拡大してオーバーフェンダーを装着したジムニー1000が1982年に追加。このモデルにはなんとリアを荷台したピックアップモデルなどもありました。そして1984年には1300ccエンジンに拡大されたジムニー1300が登場しています。
 
ちなみにこの2代目モデル、実は今も生産されています。それは日本ではなくインドで。スズキが圧倒的なシェアを持つインドの現地子会社マルチスズキインディアで今も作り続けられているのです。それがこちら
 
名前はジムニーではなくジプシー。ホイールベースが長くハイルーフスタイルでエンジンは1300ccですが間違いなく2代目ジムニーの現地モデルです。実に無骨で格好良くはありませんか?インドではこのジムニー(ジプシーですが)今も新車で購入することが可能なのです。価格は同社のWEBサイトでチェックした所、ハードトップの上位モデル、ソリッドカラーで627,583ルピー(デリーでの価格)とのことですから円に換算すると100万円を少し超えるくらいでしょうか。
 
この価格で日本でも売られていたらすぐにでも買いたい!という人もいるのでは。実は以前は、日本でもショップが独自にこのジプシーを輸入し販売していた時期があったので、購入することもできました。ですが、それもすでに終了。どうしても欲しければ個人輸入しかないようです。かかる費用はトータルで車両代金の2倍~3倍くらい?かなりハードルが高いので簡単ではありませんけれど。
 
 

ソフトなイメージへ大きくモデルチェンジ 2WDもラインナップされた3代目

 
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(このファイルはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 ライセンスのもとに利用を許諾されています。ファイル名:Suzuki Jimny JB23 011.JPG/投稿者:Tennen-Gas )

 
二代目ジムニーは1998年までの17年間作られ続けました。そして同年、現行型である3代目モデルJB23型が誕生、今に至ります。3代目ジムニーは、初代や二代目ほどのヒットとはなっていませんが、根強いファンも多く、今も手堅い人気を得ています。
 
この3代目でも、軽自動車ではなく普通車となる1300ccを搭載したジムニーワイド(JB33型)、そしてそれを改名したジムニーシエラがラインナップされています。そしていまも現役。また、意外なところでこの3代目では2WD専用モデル(ジムニーL)も一時期投入されていました。ジムニーは縦置きエンジンと縦置きトランスミッションなので、2WDとはいってもFFではなく後輪駆動のFRでした。
 
ジムニーのデザインやタフなイメージが好きだけど、街中メインで使う分にはこれで十分なはず、ということでラインナップに加わったのでしょうが4WDでないジムニーがファンたちに受け入れられるはずもなくわずか2年で消滅してしまいました。今残っていれば貴重なクルマといえますが、だからといってプレミアが付くかは微妙でしょうね。
 
 

4代目ジムニーのお披露目は2017年東京モーターショー?

そんな、歴代もっとも長寿だった3代目ジムニーも、どうやらもう少しでお役御免になりそうです。スクープが正しければ2018年には市場への投入となりそうです。すでに出回っているスクープ写真では、擬装用のペイントが施されているのでディテールは分かりませんが、ネットなどの書き込みを見る限り概ねデザインはファンにも好評のようです。
 
現行モデルよりも直線を多用したミリテリーテイストの強いデザインは、ジムニーらしくて筆者的にも好印象。おそらく2017年秋の東京モーターショーで披露されるのではないかといわれているので是非見に行きたいと思っています。
 
さてそのスタイリングは最終的にどうなるのか?ラダーフレーム、リジッドサス、パートタイム4WDという伝統は踏襲されるのか?さらにはパワーユニットが本当にハイブリッド化されるのか?
 
まだまだ分からないことばかりです。ジムニーファンにとってはこの秋期待と不安の日々となるのでしょう。とはいえ待望のジムニーモデルチェンジ、どんなものになるにせよ、今からとても楽しみです。