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ヘッドライトはハイビームが基本! それって本当なの?

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街灯や街の灯りで夜でも明るい都市部では、日没後もなかなかヘッドライトを点灯しない(点灯を忘れている?)クルマを見かけることがあります。もちろんそれはNG行為。自分が見えるからと言って周囲からも見えているとは限りません。夜間の運転で未然にトラブルを防ぐにはライトをつけ周囲に自分の存在をアピールすることが大切。それに暗がりから何かが飛び出してくるかもしれません。少しでも暗くなったらライトを点灯するということを日ごろから意識しておきましょう。警察なども、夜間の交通事故を減らそうという目的から、早めの点灯を呼びかけると共に、最近は積極的にハイビームを使用するように、とも呼びかけています。

 

 

ハイビームはロービームよりも明るい!ということは眩しいということ

 
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ところであなたはハイビームをキチンと使用できていますか? それとも常時ロービーム? まさか切り替えをしたことがないという方はいませんよね? ちなみにそれぞれどのような配光になっているかというと、ロービームの照射距離は前方40mほど。対してハイビームは約2.5倍の約100mです。このように遠くまで光の届くハイビームを使うということは、対向車や歩行者などをいち早く察知するにはとても有効なのです。キチンと切り替えて使用すれば確かに事故を防ぐのには効果的でしょう。
 
じゃあ常にハイビームにしておくのが正解なの? そうともいいきれません。ハイビームが遠くまで明るく照らすことができるということは、周囲には当然まぶしいものであるということです。ですので直前に前走車がいたり、交通量が多い都市部では、安易にハイビームを使うことをどうしても躊躇してしまう方が多いのではないかと思います。それに事故を防ぐためにハイビームにしなきゃ! と使用していたのに、逆にそのハイビームが原因で他車とのトラブルを起きてしまうこともあるようです。
 

 

ハイビームが原因でトラブル!?状況に合わせて使い分けが必要

 
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その事件ではこういったもの。2016年の10月に千葉の野田市で起きました。
 
とある大学院生らがハイビームを点灯し、乗用車を走らせていたところ、前を走るクルマがいたので追い抜い抜きました。するとその追い抜かしたクルマに追い回されることになり、逃げ切れないと判断して停車したところ、追いかけてきたクルマから降りてきた男二人に、ハンマーらしきもので窓ガラスを割られて、スマートフォンを奪われたというものです。
 
その後犯人が捕まったのかどうか続報がありませんので不明です。この事件では、追い抜いたという行為も大きな原因だったのでしょうが、ハイビームを点灯していたということも、もう一つのトラブルの要因になっていたと考えられています。こういうニュースを知ってしまうと、ハイビームをうまく使えるかどうか不安になってしまいますね。
 
そもそも最近のヘッドライトは技術が進歩しており、以前のモノよりも格段に明るくなっています。徐々に性能を向上させてきたハロゲンランプも十分に明るいですし、HIDやLEDなど最新のライトシステムならそれ以上に明るく前方を照らしてくれるでしょう。明るさが十分なのだからハイビームを使わなくても問題ないのではと考えてしまいますよね。
 
 

明るく低消費電力で長寿命!LEDライトがこれからの主流に?

 
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ここで、ちょっと寄り道をしてヘッドライトの進化の歴史を簡単にたどってみましょう。まず1980年代の初めごろまでは、ヘッドライトレンズと発光フィラメントとを一体化したシールドビームが主流でした。丸型や四角など規格化されていて交換も簡単でしたが、クルマのデザインの自由度を制限していました。
 
やがて、より明るく、バルブだけの交換が可能で、また発光色や明るさなどドレスアップも容易なハロゲンライトが1980年代より徐々に一般的になっています。このことで、ヘッドライトのデザインの自由度も増しました。このハロゲンライトは過去のものではなくコストパフォーマンスに優れているため、今も多くの車種の純正ライトとして採用されて今にいたっています。
 
その後、1990年代後半になると、フィラメントを使用しないアーク放電を使ったHID(ディチャージ)ライトが自動車用として登場しました。コスト的にハロゲンライト以上にかかるため、上級車種や輸入車のライトを中心に採用が進み、またハロゲンライトからのコンバージョンキットも登場して人気を呼びました。このHIDは従来のフィラメント式よりも圧倒的に明るく、また従来のハロゲンライトにはない発光色も選べたためドレスアップ目的で交換する人も多くいました。
 
そして2000年代後半にLEDライトがクルマのヘッドライトとして採用されはじめ、現在最も注目されています。LEDライトは絶対的な明るさこそHIDに劣るようですが、低消費電力で長寿命。HIDがおよそ5年の寿命なのに対してLEDは約15年ということですから圧倒的な差といえます。さらにハロゲンライトよりも明るく発光色もクリアということもあって、純正採用やハロゲンライトからのコンバージョンキットという形で市場でも人気を呼んでいるようです。
 
こういった最新のライトであれば、ロービームのままでも不便を感じることはまずないでしょう。そもそも道路運送車両法等では、ハイビーム(正式名称/走行用前照灯)は常用するものと想定されていて、ロービーム(正式名称/すれ違い用前照灯)は、対向車や前走車が存在する場合に使用するものとされていますが、このような高性能なライトが一般的になった現在、ロービームの使用頻度が高くなるのは仕方がないかもしれません。

 

 

より遠くを明るく照らしてくれるのは やっぱりハイビーム! 効果的に使用を

 
しかしロービームに不満がないからといって、どこでもロービームのまま、というのを常態化するのはやはり避けるべきです。街灯の少ない郊外や山道、より遠くの視界を確保したい高速道路や悪天候時など、シチュエーションに合わせてハイビームを必要とする場面では面倒であってもハイビームとロービームを使い分けることが大切です。
 
ちなみにハイビームとロービームの素早い切り替えやパッシングに対しては、実はLEDライトが適しています。LEDは応答性に優れ一瞬で最大の明るさを発揮してくれますが、HIDは絶対的な明るさこそ優れていますが明るくなるのに時間がかかるため、素早い切替えやパッシングは得意ではないのです。こういった特性を知っておくことも大切です。
 

 

すでに自動切り替え機能も実用化 全車に標準装備成る日も近い?

 
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効果的であることは理解しても、ハイビームとロービームの切り替え、ドライバーにとっては面倒で負担ですよね。そこで自動車メーカーでは、そういった負担を軽減する目的でハイビームを自動的に調整する機能を搭載した次世代型ヘッドライトを開発しています。
 
センサーやカメラなどを用いて周囲の状況を検知して、ハイビームで走行中でも対向車が来れば瞬時にロービームへ切り替えたり、ハイビームのまま対向車や先行車の部分だけを遮光して眩惑しないよう制御するといったものです。こういったライトが一部実用化されていて周囲に迷惑をかけずに効果的にドライバーの視界を確保することを可能にしています。
 
こういったライトを今のクルマに後から装着するというのは難しいもしれませんが、自動ブレーキシステムなどと共に標準装備化されるのも遠くないと思われます。そうなれば、ハイビームとロービームの切り替えに悩むこともなくなるかもしれません。