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ノンアルコール飲料ならいくら飲んでも酒気帯び運転にならない!?

2017年秋の臨時国会で、成人年齢を20歳から18歳に引き下げるための民法改正案が提出される見込み(これをご覧になっている時点ではすでに提出、成立済みかもしれません)だそうです。
 
この成人年齢の引き下げ案に関しては、少し前に会期内の成立が難しいということで一旦国会への提出が延期されていたのですが、これでようやく具体的に進むことになるのでしょう。すでに選挙権は18歳に引き下げられているので、まあこれも当然の流れです。
 
とはいえ東京オリンピックの翌年、2021年の施行が目標、とされているようなので、この民法改正案が成立したとしても、すぐに成人年齢が18歳になるわけではありません。とりあえずは、施行前に変わることによって何がどう変わるのか、私たちがきちんと理解しておかなくてはいけません。
 
色々ある中のひとつのリスクとして言われているのが、クレジットカードやローンの契約が、親の同意もなく18歳で結べるようになるということ。例えば高校生でも満18歳なら無茶なローンを組んで(審査が通るかは別)高級車を購入する、なんてことも可能性としてはアリなわけです。むろん成人としてローンを組めば責任はその本人が負うことになり、簡単には契約を取り消せません。そういったことも十分考えなくてはならないわけです。
 
では、成人にならないと認められない、飲酒や喫煙に関してはどうなるのでしょうか?実は18歳が成人になったといっても、それですぐに飲酒や喫煙がOK!となるわけではありません。未成年者飲酒禁止法や未成年者喫煙禁止法、そして少年法は、適用対象を、“成人”ではなく“20歳未満”としているので、この改正法の対象ではないのです。とはいえ成人年齢が引き下げになれば、ゆくゆくは当然議論の対象となるでしょう。
 
 

ノンアルコール飲料イコール アルコール分ゼロではない

 
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場合によっては高校生でも飲酒や喫煙が認められるようになる可能性も、なくはないわけですね。そうなった場合、筆者が心配するのは飲酒運転による事故が増加することにならないか?ということです。
 
人生経験を積んできたはずの20代以上の大人でも、無責任な飲酒運転事故を起こす人が後をたちません。それなのに少し前までは未成年とされていた18歳の成人に対して運転やクルマの購入、飲酒や喫煙まで認めてしまった場合、自身が負うべき責任をキチンと理解して、またそれを果たすことができるのか?ちょっと疑問です。
 
先日もこんな無責任なドライバーによる事故のニュースがありました。2017年5月、福岡で軽乗用車とワンボックスカーによる衝突事故が発生。その軽乗用車を運転していたのは23歳の女性なのですが、なんと基準値の4倍近いアルコールが検出されたそうです。今のご時世で、まだこのような人間がいるのかと聞くと本当に驚きです。
 
当然のごとく酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されたのですが、本人は「店で友人とノンアルコールビールを15本飲んだ」として、酒気帯び運転の容疑を否認したといいます。とんでもないですね。アルコールが検出されているのに酒気帯びじゃないなんて馬鹿げています。
 
もちろんこんな言い訳は通用しませんが、このニュースの一つの疑問として思ったことは、ノンアルコール飲料を大量に飲むと、本当にアルコールが検出されて、酒気帯びになるのかということです?
 
(ノン)アルコール、つまりはアルコールが(入って)ない飲料ではないのか…?でも、調べてみると可能性としては確かにあるようなのです。一般には、“アルコールを含まないのがノンアルコール飲料と理解されていますが、実はノンアルコール飲料であっても、アルコールがゼロというわけではないのです。意外でした。
 
 

アルコール度数1%以下であればノンアルコール飲料を名乗れる

 
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ビール風だけでなく、酎ハイに梅酒、ハイボールに日本酒風など様々な商品が発売されているノンアルコール飲料。味わいも以前に比べると美味しくなってきたことで、人気も高まりつつあります。ではノンアルコール飲料の定義とは?ウィキペディアによると…、
 
アメリカでは0.5%まで、日本では1%まで、EUでは1.2%まで(イギリスは0.05%まで)のアルコール分が法的には認められている。よって甘酒なども法的には酒類に該当しない「ノンアルコール飲料」で、未成年者でも飲むことができる。しかし普通は「ノンアルコール飲料」と言うとアルコール分が0.05%以下の飲料を指し、アルコール分が0.05%以上1.00%以下の場合は「低アルコール飲料(Low-alcohol beverage)」と呼ばれる。
(出典:Wikipediaノンアルコール飲料)
 
ということは、つまりノンアルコール飲料は文字通りにアルコールが含まれていない飲料のことではなく、アルコール度数が1%以下の飲料ということ。なので1%以下のアルコールが入っていても、法的にはノンアルコール飲料と名乗ってかまわないわけです。
 
つまり、そういったノンアルコール飲料なら多量に摂取すれば酒気帯び運転に該当する呼気中アルコール濃度0.15mgに達することもあり得るのですね。
 
例えば、アルコール度数0.5%のノンアルコール飲料を、前述のニュースのように15本も飲めば(飲めるかどうかは別として)確かに酒気帯び運転に該当するくらいのアルコール摂取になってしまいます。
 
じゃあ、事故を起こした福岡の例でもその女性の言い分はあっているのか、というとそんなわけはなく、呼気中アルコールが基準値を超えて検出されている時点で当然酒気帯び運転です。言い訳は通用しません。
 
こういった例は言語道断ですが、何気なく飲んだノンアルコール飲料でも、ものによっては大量に飲めば酒気帯び運転になるということは確かなようです。運転前や出かけた先で、ノンアルだから大丈夫なはず!と油断してアルコール度数なども確認せずにノンアルコール飲料を飲むのは、絶対に避けるべきでしょう。
 
 

今時のノンアル飲料はアルコール分0.00% これなら飲んでも大丈夫

 
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(出典:KIRIN)

 
でも、すべてではありませんが、高速道路のPAやSA、またゴルフ場などにノンアルコール飲料が置かれているところもありますよね。ああいった場所はクルマを運転して訪れるのが前提の施設です。飲酒運転で取り締まられた場合、クルマを運転していたドライバーだけでなくお酒を提供した側も罰せられるご時世に公共の施設が酒気帯び運転となる危険性のあるものを置くでしょうか?もちろんそんなわけはありませんよね。
 
前述したように、ノンアルコール飲料といえどもアルコールが入っているものがあるというのは間違いないのですが、酒気帯び運転や飲酒運転に対しての罰則が厳しくなった改正道路交通法の施行以降は、「Alc. 0.00%」と明記された、文字通りアルコール成分が限りになくゼロに近いノンアルコール飲料が続々誕生しています。そして、日本ではそういったアルコールが文字通りゼロのノンアルコール飲料がむしろ主流になってきているのです。
 
こういったものであれば、理論的にはどれだけ飲んでもアルコールに酔うことはないはずです。当然未成年が飲むことも法的には問題ないそうです。そうですよね、だってアルコール分はほぼ入っていないのですから。ただしメーカー的には未成年への販売は推奨していません。理由がそれがきっかけてで未成年が飲酒への興味を持ってしまう危険性をはらんでいるからだそうです。そのため、法的には購入することに問題はないのですが、酒屋やコンビニなどで、年齢確認が求められるのだそうです。
 
むろん未成年であろうはずの無い自動車免許を取得した人であれば、パッケージに書かれているアルコール分を確認して、本当にゼロのものを飲む限りは問題無し。ただ、その場合、18歳が成人となった場合は年齢確認の対象となるのか、ならないのは微妙ですが。
 
アルコール成分が限りなくゼロなのだから飲むことに問題はない…、はずなのですが、中には思い込み、プラシーボ効果で飲むことで酔ったような気分になってしまう場合も確立としては低いのですがあるようなのです。その場合、運転に影響がでることもあり得ます。過去にノンアルコール飲料を飲んで、そんな酔ったような状態になった経験のある人は用心が必要かもしれませんね。
 
ドライブ先のリゾート地で、同乗者たちが楽しそうにビールを飲んでいるのを横目に、ドライバーである自分だけが我慢するのはつらいもの。そんな時にはアルコールがゼロのノンアルコール飲料を少し飲むくらいの贅沢は許されてもいいのではないでしょうか。もちろんそのノンアル飲料が間違いなくアルコールがゼロであることを確認したうえで、ですが。さらに誤解を招くので運転中に飲むなんてことも避けて、節度をもって楽しんでください。