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トラブルの防止にも効果的 メンテの基本日常点検

バッテリー上がりやライト類のバルブ切れ、ワイパーの不良など、クルマに乗っていると日常ちょっとしたトラブルに遭遇することがあります。クルマは機械ですから使っていればもちろん劣化もしますしパーツも磨耗します。いくら日本のクルマが優秀であっても、当たり前のことですがトラブルフリーというわけにはいきません。なのでこういったことはある意味仕方の無いことですよね。
 
それにこのような小さなトラブル程度なら、たとえ身に起こってとして大きな問題ではないですよね。バッテリー上がりはちょっと困りますが、最近は自動車保険のロードサービスでカバーされていますからドライブ先で途方にくれる…、などということにはならないでしょう。
 
でも、そんな小さなトラブルも見逃し続け、積み重なると、結果的に交通事故などの大きなトラブルの原因になるという可能性は無いわけではありません。もし、そんなわずかなトラブルの徴候に気づけていたら、もしかしたら事故が防げたかも…。そのようなことがないように、日ごろから行わなくてはならないのがクルマの点検です。
 
ところで、皆さんは愛車の点検、定期的に行っているでしょうか?それは車検だけではありません。法定で義務付けられている12ヶ月点検や日常点検などについてもです。
 
「そういえば車検は受けているけど、12ヶ月点検はやってないかも?」そんな方はいませんか。調べてみると意外にそういった方も少なくないよう。でも、このコラムに出会った機会に、どうでしょう、ちょっと見直してみるというのはいかがでしょう。ということで点検がなぜ必要なのか、そしてそのやり方は、などをこれから説明していきます。
 
 

自動車の点検実施はドライバーにとっての大切な義務

 
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ドライバーであればクルマの点検は義務!やらなくてはならないことです。でも残念ながら必ずしも徹底はされていません。では、どれくらいの人が点検を行っているのでしょうか。国土交通省では過去にドライバーへ点検に関するアンケートを行っています。それがこちら。
 
国土交通省「自動車点検整備推進運動」アンケート
 
このアンケート項目の中の【あなたは『定期点検整備(一定期間ごとに車を点検)』を実施していますか】を見て下さい。1年ごとの点検(つまり12ヶ月点検ですね)を必ず実施している、と答えた方は51%です。義務である割に少なくありませんか。点検を実施していないという方がなんと、半分近く49%もいるということですね。意外でしょうか?それともむしろ多いのでしょうか?
 
なぜこのような結果になっているのか。その理由いろいろあるでしょうが、多くの場合は12ヶ月点検をサボっていても大きなトラブルに遭遇していないから、というのではないでしょうか。
 
そんな理由なの?でも12ヶ月点検は車検と同じ義務なのはずでは?確かにそうです。でも思い返してみてください。12ヶ月点検を受けていないからといって、違反切符を切られたなんて話を聞いたことがありますか?筆者はありませんし、過去にそういった経験もありません。
 
 

やることは義務なのにやらなくても罰則がない!?

 
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そう、実は12ヶ月点検は、車検と同様に法律では受ける事が定められているのですが、これに違反しても一切罰則がないのです。つまり、やっていなくても何もとがめられることがないということです。
 
ですからこの結果は想定の範囲です。罰則がないのですからついつい面倒くさがって点検に出すのをサボってしまうという人の気持ちは分かります。だってやれば費用もかりますし、なんていったって日本のクルマは優秀。よほどのことがなければトラブルなんて起きない。2年に一度、車検で整備を受けていればきっと大丈夫!そう考えてしまうのもある意味しょうがないですよね。
 
でもドライバーが自分のクルマを適正な状態に保つのは義務。これは間違いのないこと。それに罰則がないからと点検をサボっていて、それが原因でトラブルを見逃し事故に繋がれば大問題。点検やっておけばよかった!なんて後悔しても後の祭りです。12ヶ月ごとの「定期点検整備」と、さらに日ごろからドライバー自身で行う「日常点検整備」はしっかりと実施されてこそ安全が約束されるのですから。
 
あなたの手元になじみの自動車ディーラーから12ヶ月点検の案内は届いていませんか?スルーしてしまっているのなら、自分のタイミングでいいので一度点検をしてもらいましょう。小さなことでも何か問題が見つかるかもしれません。また、あなたの買ったクルマに、知らないうちにメーカーからリコール(またリコールに該当しないまでもちょっとして不具合の改善など)があったかもしれません。定期的な点検を受けていればすぐに対応できます。費用はかかりますが、それだけの価値は必ずあります。実施しましょう。
 
さらに、日ごろからドライバー自身で行うことのできる日常点検も定期的に実施するべきです。特にゴールデンウイークや夏休みなど、ロングドライブに出かける前には点検は必須。自分のクルマが原因で休日の大渋滞を発生させるなんて最悪ですよね。少しだけ時間を割くだけで、そんな最悪なトラブルを防げるのならやる価値はありますよね。
 
 

意外に簡単!日常点検のやり方とは

 
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そもそも、12ヶ月点検と同様に日常点検も実はドライバーの義務です。罰則が無いのも同様。これも意外に知られていません。でも、道路運送車両法第47条には「使用者の点検及び整備の義務」というのがあって「自動車の使用者は、自動車の走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期に、国土交通省令で定める技術上の基準により、灯火装置の点灯、制動装置の作動その他の日常的に点検すべき事項について、目視等により自動車を点検しなければならない。」とちゃんと定められています。
 
当然そのやり方はご存知ですよね?免許を持っていれば教習所でも必ず習っているはずですから。習慣的にやっていないので忘れてしまった?仕方がありません。では、日常点検におけるそのチェックポイントをお教えしましょう。
 
まず日常点検では大きく分けて次の3つの項目でチェックを行います。その3つの点検ポイントは以下です。
 

  • ①エンジンルームの点検
  • ②クルマのまわりからの点検
  • ③運転席での点検
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      では、まず①のエンジンルームの点検のポイントです。ここでは点検するのはこちらの5つです。
       

      • ウィンドウォッシャー液の量
      • ブレーキ液の量の点検
      • バッテリー液の量
      • 冷却液の量
      • エンジンオイルの量と汚れ具合

       
      基本は液類やオイルが足りているかを確認します。液類は樹脂性のケースやタンクを見れば、目視で過不足が簡単に分かるはずです。また、オイルならレベルゲージで量が確認できます。ウォッシャー液が減っていれば簡単に継ぎ足せばOK。そのほかの液類が不足していたり、汚れが進行している場合はディーラーや自動車整備工場でメンテナンスしてもらいましょう。
       
      次に②のクルマのまわりからの点検ではこちらのポイントをチェックします。
       

      • タイヤの空気圧
      • タイヤの亀裂や損傷、及び異常な磨耗
      • タイヤの溝の深さ
      • 灯火類の点灯、点滅、およびレンズの汚れや損傷

       
      これらをクルマのまわりから目視で点検します。ブレーキランプは1人では確認しづらいですが、夜間や日陰などで壁にライトを反射させることで確認可能です。難しい場合は誰かに確認だけ頼みましょう。
       
      この中の空気圧に関してタイヤゲージが必要です。もしお持ちでない場合はガソリンスタンドで確認をしてもらいましょう。セルフのガソリンスタンドにもセルフのエアゲージがあるはずです。そちらで空気圧が確認できるはずです。
       
      最後は③の運転席における点検です。こちらのポイントをチェックしてください。
       

      • ブレーキペダルの踏みしろ
      • パーキングブレーキの引きしろ
      • ウィンドウォッシャー液の噴射状態
      • ワイパーの拭き取り具合
      • エンジンのかかり具合、異音の有無
      • エンジンの吹け上がり具合

       
      これらのことを運転席に座ってチェックします。どれも日ごろから操作している部分なのでわかりやすいですね。基本的には違和感がなければOKです。ただし、ブレーペダルの踏みしろや、パーキングブレーキの引きしろが大きすぎる、または小さすぎるなどと感じた場合は自動車ディーラーや整備工場で専門家にチェックを受けてください。ブレーキのトラブルは事故に直結します。慎重にチェックしましょう。
       
      これで全部です。点検項目は15ほどなので簡単ですね。特に難しいものはありません。元々日常点検はドライバー自身が簡単に行える点検内容になっています。
       
      では、どれくらいの頻度でこの点検をやればいいのかというと、特に決まりはありませんが、目安としては1ヵ月に一度くらいでしょう。例えば洗車のついでに点検を行うのを習慣づけるのもオススメです。
       
      また、長距離を走行するロングドライブや帰省などの前にもチェックするべきですね。高速道路で空気圧不足によるパンクや、バッテリー上がりなど定番トラブルが起きるのはだいたいそんなタイミングです。こういうものも日頃から、クルマの状態を観察しておけば不具合にも気づけ、トラブルも防げるはずです。
       
      それでも、点検はやっぱり面倒くさい!という方は、例えばセルフではないガソリンスタンドで、給油やオイル交換のついでに頼んでもいいでしょう。サービスの一環として無料で起こっている場合もあるので利用してください。
       
      でも、筆者としては、日常点検こそ自分自身で行うことをオススメしたいです。クルマに対しても愛着がわきますし、いざトラブルというときにも、正常な状態がどうだったのかを把握できるので、何が原因のトラブルなのかにも気づきやすくなります。確かにやったことがないと面倒に感じるかもしれませんが、基本は目視や普段の操作を行うだけ、手間はさほどかかりません。是非習慣づけてみてください。