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キーを持っているのにドアが開かない!スマートキーの電池切れ?

(このファイルはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0 ライセンスのもとに利用を許諾されています。ファイル名:Honda Accord 1985 Japan Front.jpg/投稿者:Kirakiraouji)
キーレスエントリーやリモコンドアロックといわれる離れた場所からでもボタンを押すだけでクルマのドアロックを施錠、解除できる機能。いまでこそ当たり前のものですが国産車にこの機能が初搭載されたのは、今から30年も前、1985年登場のホンダの4ドアセダン、3代目アコードからでした。
 
当時のアコードは、それまでの地味な4ドアセダンからイメージを大きく変えるフルモデルチェンジを行い、リトラクタブルヘッドライトに低いボンネット、いかにも空力性能が高そうな現代的なデザインを採用し、フットワークに優れた4輪ダブルウィッシュボーンをFF量産車として初めて採用するなど、先進の機能が満載の注目車種だったのです。そして搭載された先進機能の目玉の一つがキーレスエントリーでした。ちなみこのアコードは発売となったこの年、兄弟車種であるビガーと共に、日本カー・オブ・ザ・イヤーも受賞しています。
 
後に、ワゴン風のエアロデッキや逆輸入車のクーペ、固定式ヘッドライトを搭載したCAなど、バリエーションも追加されそれらも大ヒットしています。いかにも現代的でスタイリッシュなアコードに、それまでにないハイテクのキーレスエントリー機能はまさにピッタリの装備だったわけです。
 
 

リモコンからやがて操作不要なスマートエントリーへ進化

 
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当時のキーレスエントリーは現在のものとは違っていてロックの施錠、解除の信号を送るのに赤外線を使っていました。つまりテレビのリモコンなどといっしょです。ですのでリモコンをクルマのドアにしっかり向けてボタンを押さないと反応してくれませんでした。
 
リモコンの大きさも大体百円ライターくらいあって、もちろんキーと一体ではなくキーホルダーにリモコンをぶら下げるようになっていました。それなりにかさばってポケットの中に入れておくにはちょっとジャマでした。それでも、離れた場所からドアのロックが解除できる、というだけで、充分インパクトがあってその後多くの車種が取り入れてゆくことになります。
 
やがてキーレスエントリーのリモコンは進化して、信号の送信に指向性のある赤外線ではなく、指向性のない電波を使う方式になりました。クルマにわざわざリモコンを向けなくとも、ポケットの中でボタンを押すだけでロックが解除できるのはそのためです。リモコンも別体ではなくキーと一体化されコンパクトになり、送信距離も伸びて、施錠、開錠の動作に合わせてハザードランプが点滅するなどより使いやすくなっています。
 
そして現在は、施錠、開錠ができるだけのシンプルな機能から大きく進化して、ボタン操作が不要のスマートキーが登場しています。鍵やリモコンに触れることなくポケットやカバンに入れたまま、ドライバーがクルマに近づくだけでドアロックの施錠や解錠が可能といったものです。買い物で両手がふさがっていても、バッグの奥に鍵が紛れていても、ドアのロックを開錠可能。
 
また、エンジンのスタートにもキーを取り出す必要はありません。ポケットやバッグにキーが入っていればエンジンスタートのボタンをプッシュするだけでOK!  まさにスマートなキーというわけです。でも、そんな便利なスマートキーにトラブルが起きているというのを聞いたことはありませんか。
 
 

スマートキーなのにインロック?そんなことがなんで起きるのか

クルマのトラブルの中でも、ドライバーが原因の事案で、ガス欠などに並び特に多いのがキーのとじ込み、いわゆる「インロック」です。クルマにキーを挿したままドアをロックしてしまい、クルマから締め出されてしまうことですね。
 
でもスマートキーの場合は、車内にキーがあるならドアを施錠しても警告音がなって注意を促し、基本的にその状態ではロックはかからないはず。また、クルマの中にキーがあるのですから、万が一ロックがかかってもドアノブや、ドアに装備されたボタンを押せばロックが開錠されるはずです。であればインロックなんて起きない気がしますよね。でもそんなスマートキー装備車でもインロックのトラブルが実際に起きているのです。おそらくこのような理由が推察できます。
 
まず、いつものようにスマートキー持ち、クルマのドアを開けて車内に乗り込みます。キーをいつもの置き場所、ドアポケットに置くとたまたま電話がかかってきました。この時まだエンジンをかけていません。
 
とりあえずキーは車内に置いたまま車外で通話をします。すると一定時間が過ぎ、自動的にドアにロックがかかりました。これはロックを忘れてクルマを離れてしまった場合の盗難予防のためのスマートキー搭載車の機能です。
 
でも。ロックはかかったけれどキーは車内にあるから、当然ドアノブのボタンを押せば開錠できクルマに乗り込めるはず…、しかし、なぜか開錠できない! スマートキーなのにインロックになってしまった? さあどうしよう!! といった具合でしょうか。
 
この例では、キーを置いた場所が、たまたまドアのポケットなどドアを閉めると電波が届きにくくなる場所(もしくは電池が著しく消耗していた)であったため、ドアが開錠できなくなったのだと考えられます。
 
自動車メーカーではそのようなことがおこらないようになっている、とはいいますが、実際にスマートキーでインロックが起きた例は、検索で簡単にヒットします。どうも珍しい事ではないよう。スマートキーならインロックは起きないだろう、と油断している方が多いためにこのようなことになっているのかもしれませんね。
 
 

交換したばかりなのに電池が切れた!スマートキーは電池の消耗がはやい?

 
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スマートキーの意外な盲点に電池の消耗があります。この間交換したばかりで、まだ数カ月しかたっていないのにもう電池が切れてしまった、などということが起きているのです。従来のキーレス用リモコンに比べてあまりにも速すぎますよね。前述したようにそれが原因でインロックになってしまうこともあるのですから意外に厄介な問題。
 
ではなぜスマートキーの電池が急激に消耗してしまうのでしょうか? 実はスマートキーはキーレス用のリモコンとは違って、常時微弱電波を発しています。その状態でクルマに接近をすると交信を開始してドアの開錠が可能になります。だからキーを持ったままクルマに近づくだけでドアロックの施錠や開錠ができるのですが、実は磁気を出すもののそばに置いておくと誤作動を起こしてスマートキーが通信状態となってしまい、著しく電池が消耗してしまうのです。
 
例えば自宅でパソコンやテレビ、携帯電話や各種充電器、電気スタンドなどの近くおいておくと、常にスマートキーが交信状態となり、何もしていなくても電池を消耗してしまうことがあるのだそうです。こういったことは実はクルマの説明書などにも記載されています。もしそういった場所に保管しているのであれば今すぐ置き場所を変更した方がいいでしょう。
 
また、スマートホンなどと一緒にバッグに入れておいたら電池が消耗した、またはスマートキーが反応しなかったといった事例もあるようです。これもスマホの発する電波が影響しているのでしょう。心当たりがあるならばそういったことも気を付けておいた方がいいかもしれません。
 
 

電池が切れてしまうとスマートキーは使えない?

 
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スマートキーの電池がもし切れた場合でも、ドアも開けられず、エンジンも始動できないということはありません。実はほとんどのスマートキーには、非常用としてメカニカルキーが内蔵されているのです。スマートキーをお持ちなら、自分のキーを良く確かめてください。爪やロックボタンはありませんか。それを押すなりスライドするなりしてスマートキーから非常用の鍵を取り出してみてください。そしてそれを使って運転席ドアを開錠すればクルマに乗り込めます。
 
取り出したメカニカルキーを使えば、エンジンもかけられはず。クルマのキーシリンダーに差し込み回せばエンジンがかかるでしょう。ですが、もし盗難防止のイモビライザーが搭載されている場合にはキーシリンダーは回らないかもしれません。その場合も慌てずにメカニカルキーを取り出したスマートキーを、キーシリンダーに接触するくらいに近づけてください。これで車両側とスマートキーのIDコードが照合されイモビライザーが解除となり、エンジンがかけられるはずです。
 
では、クルマ側に、メカニカルキーを挿しこむキーシリンダーのないクルマなら? その場合はスマートキーをエンジンスタートスイッチにくっつけるくらいに近づけてからスタートスイッチを押してください。これでエンジンがかかるはずです。クルマによってはこういった操作に多少の違いがあるはずですので、いざという時のために一度マニュアルなどを確かめておいた方が良いでしょう。
 
スマートキー確かに便利ですがこのような盲点のようなトラブルもありえるのです。自分のクルマのスマートキーに電池残量を確認できる機能が搭載されているならば、定期的に消耗度をチェックする習慣をつけておいたほうが良いかも知れませんね。