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コンバーチブル?ロードスター?同じオープンカーでも何が違う?

ぽかぽかと暖かく、日中過ごしやすい3、4、5月ごろは、天候も比較的安定していてでドライブにもってこいですよね。梅雨の前にはゴールデンウィークの連休もありますし、お休みの間にドライブを予定している、という方も多いのではないかと思います。
 
そんな快適な季節には、例えばオープンカーの幌を開けて、風を感じながら運転できれば気分もきっと爽快(花粉症の方はそうもいかないでしょうが)でしょう。オープンカーオーナーにとっては屋根をあけることができるこんな時季は、他にクルマに対して優越感が感じられる最高の季節なのではないでしょうか。
 
オープンカーというと、コンバーチブルにカブリオレ、ロードスターなど様々な名前のものがあって何がどう違うのか分かりにくいものですが、どれも乗ったことのない人から見ると同じように爽快な乗り物に見えますよね。渋滞のない郊外かつ気候的に良いシーズンならそうでしょう。風を受ければ肌寒さも感じますが、ヒーターを付けていれば十分快適。屋根をあけて景色の良い海沿いの道や高原をドライブするのは最高です。
 
でも、そんなふうに快適にオープンエアーを楽しめる期間は意外に短いのです。特に日本は気候の変動が激しく夏はジメジメと熱帯地域と変わらないくらいに暑苦しく、冬は時に豪雪に見舞われるくらいに寒い。春や、秋も油断していると長雨や台風などがあって、屋根をあけて爽快に走ることのできるタイミングが意外に少なかったりします。気温高い夏でも湿気が少ない乾燥しているヨーロッパや、雨のほとんど降らない北米の西海岸などのようには中々いかないのが実情です
 
なのでファーストカーにはミニバンやセダンを持ち、休みの日専用として、オープンカーを別に所有するというのが本当は理想なのでしょうね。
 
 

屋根を開けられるオープンカーと屋根を付けられるオープンカー

 
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ところで、屋根が開く(オープンできる)クルマは一般的にオープンカーと呼ばれますが、そんなオープンカーにも実は国やメーカー、スタイルによって呼び方の違いがあるのをご存知ですか? 一般的なのはオープンカーですが、コンバーチブルやカブリオレなどといわれることもありますし、車名としてもおなじみのロードスターやスパイダー、スピードスターなどという呼び名もありますよね。
 
さらに、イタリア車などではバルケッタというのもありますし、古い英国スポーツカーにはドロップヘッドクーペと呼ばれているものもあります。このようにいろいろな呼ばれ方をしているオープンカーですが、これら呼び方が違うクルマは一体別のものなのでしょうか? それとも単に同じものを別の言い方をしているだけなのでしょう? 改めて考えてみると筆者もキチンと整理して理解していないことに気づきました。そこで、これらオープンカーの呼び名の違いは何なのか調べることにしてみましょう。
 
まずオープンカーという呼び方は、屋根が明けられるクルマ全般のことを指すものとして一般的に使われています。つまりカブリオレもロードスターも広くはオープンカーということに変わりはないということです。
 
その中でも大きくは以下の二つのグループ分かれるようです。まず基本はセダンやクーペなどのクローズドボディで、屋根をあけることのできるクルマ。そして、基本はオープンボディで屋根をつける(閉める)ことのできるクルマ、というものです。
 
 

ほとんど同じものを指す?カブリオレとコンバーチブル

 
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オープンカーの中でも、既存の2ドアクーペなどのクローズドボディの屋根を、開けられるようにしたものがコンバーチブルやカブリオレと呼ばれるオープンカーです。多くは2人乗りのスポーツカーではなく。4名乗車や5名乗車の乗用車で高級車やラグジュアリーカー、一部コンパクトカーやSUVなどもありますね。こういったクルマをオープンにしたものがこのような名前で呼ばれているようです。
 
カブリオレならニュービートルカブリオレやBMW3シリーズカブリオレ、コンバーチブルならアメ車のカマロコンバーチブルやマスタングコンバーチブルなどがそうです。国産車にもかつてはマーチカブリオレやソアラカブリオレ、RX-7カブリオレなどといったものありました。
 
カブリオレやコンバーチブルは心地よいオープンエアーを楽しむのが主な目的なため、屋根を閉めた際の快適性も考慮されています。ですので幌(もしくはメタルトップ)の耐候性も重要とされており、ガラス製のリアウインドウや、静粛性が高くい内張りのある厚手の屋根などが装備されています。
 
カブリオレとコンバーチブルは厳密には別の意味とする向きもありますが、アメリカなどではコンバーチブル、ヨーロッパ圏では主にカブリオレと呼ばれているようです。しかしその違いは非常にあやふやなので、同じようなクルマをさす言葉と理解して問題はないでしょう。ちなみに今はほぼ絶滅してしまいましたが、大型の4ドア、4シーターのオープンカーをフェートン(現在のVWのフェートンとは関係ありません。)と呼んでいたこともあったようです。
 
 

スポーツカーはもともとオープンが基本 ロードスターやスパイダー

ているようです。しかしその違いは非常にあやふやなので、同じようなクルマをさす言葉と理解して問題はないでしょう。ちなみに今はほぼ絶滅してしまいましたが、大型の4ドア、4シーターのオープンカーをフェートン(現在のVWのフェートンとは関係ありません。)と呼んでいたこともあったようです。
 
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マツダロードスターでおなじみのロードスターという呼び名は、はじめからオープンカーとして設計されたスポーツカーを指すものと理解すればいいでしょう。元々スポーツカーはオープンボディが基本であって、それに屋根を付けられるようにしたという考え方です。コンバーチブルなどとは逆の発送ですね。
 
厳密な定義はありませんが、2シーターのスポーツカーでオープンスタイルのものがそう呼ばれ、軽量でスポーティな走りを楽しむためのオープンカーととらえて間違いではないと思います。
 
同じようなオープンカーの呼び方として用いられるのがスパイダーです。フィアットの124スパイダーやアルファスパイダーなど、イタリア車によく用いられる呼び方です。ちなみにマツダのロードスターとフィアットの124スパイダーは外観やエンジンは違いますが基本的に同じクルマ(マツダがオリジナル)。ということは、ロードスターもスパイダーも同じくくりのオープンカーをさす言葉と理解しても間違いではないわけですね。また同様に小舟を意味するバルケッタというオープンカーもありますが、これもイタリア車に主に用いられており意味合いとしてはロードスターやスパイダーなどとほぼ同じと思ってかまわないようです。
 
他にもオープンボディが基本のスポーツカーを指す言葉にはドロップヘッドクーペやスピードスターというのもあります。ドロップヘッドクーペは古い英国スポーツカーに主に用いられていたもの。スポーツカーで屋根のないものがドロップヘッドクーペ(屋根ありのものはフィクスドヘッドクーペ)で、スポーツカーで屋根ありか屋根なしかを区別するために使われていました。
 
英国車意外ではあまり呼ばれることはありませんが、現在でも、ロールスロイスファントムドロップドロップヘッドクーペといったクルマがあります。これはロールスが英国ブランドということで、あえて特別感を演出するために車名に採用したのではと筆者は思います。
 
 

今や稀少な存在。Tバールーフタルガトップ

ているようです。しかしその違いは非常にあやふやなので、同じようなクルマをさす言葉と理解して問題はないでしょう。ちなみに今はほぼ絶滅してしまいましたが、大型の4ドア、4シーターのオープンカーをフェートン(現在のVWのフェートンとは関係ありません。)と呼んでいたこともあったようです。
 
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(出典:Wikipedia/ファイル名:X-90.JPG/投稿者:Andreas Koll AKO)

 
スピードスターは、ポルシェの911スピードスターや356スピードスターなどのオープンカーがおなじみです。ロードスターよりもさらにレーシーなクルマをさしたもので、簡易的な幌に低いウインドウ、車体も軽量化された純レーシングカーのようなオープンカーに付けられた呼び名です。ちなみにSpeedstar(“star”)ではなく Speedster(“ster”高速で走るドライバー、高速を出す乗り物)なのでお間違いの無いように。
 
また、フルオープンではありませんが、オープンエアーなクルマという意味ではタルガトップやTバールーフというのもあります。これは屋根が全て開くのではなく、ルーフ部分が取り外せるというモノです。違いはタルガトップはルーフが丸ごと取り外せるのに対して、Tバールーフはルーフのセンターにその名の通りバーが一本残り、屋根を二分割して外すことができるというもの。共に、フロントウインドウやリアピラー、リアウインドーなどは残っているので手軽にオープンエアーが楽しめる上、屋根をつければクローズドボディと同じような快適さが味わえるというわけです。
 
Tバールーフは、かつては国産車でも一部スポーティカーに採用されていました。トヨタのスープラやMR2、日産のフェアレディZなどです。当時は人気の装備でしたが雨漏りの原因になるとか、ボディの剛性が落ちるなど、ネガティブなイメージをもたれ、すっかりすたれてしまいました。オープンエアーとクローズド時の快適さをどちらも味わえる(それが中途半端ともいえますが)のは結構魅力的だったのですが、より快適でスタイリッシュな電動のメタルトップルーフにとって代わられてしまったということでしょうか。ちょっと残念ですね。
 
オープンカーと一口にいっても詳しく調べてみると、いろいろと細かな違いあることが分かりました。しかしどうやら明確な定義はないというのが正解の様です。でも、どれもオープンエアーの爽快な走りが楽しめるということには変わりありません。広くて便利なミニバンやSUV、経済性の高いハイブリッドカーやEVも確かに素晴らしいですが、ドライバーであれば一度くらいは運転することが楽しくなる、オープンカーを運転してみるのはいかがでしょう。所有するのは勇気がいりますが、例えばリゾート地でオープンのレンタカーなどを借りてみるのがオススメです。