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クルマは走っていいの?それともダメ? 自転車ナビレーン、自転車専用レーン

車道上に描かれた自転車のマークやブルーの矢印、またはブルーにペイントされた車道端のレーン。こういったもの、大きな幹線道路だけでなく、最近は駅前のそれほど広くない車道などでも、見かける機会が増えましたよね。
 
このマークや矢印が何なのかご存知ですか?多分正確には理解していなくとも、なんとなく自転車が走るべきところを示したもの、ということは分かっていると思います。
 
これらのマークは何か。それは「自転車ナビマーク」や「自転車ナビライン」、そして「自転車専用通行帯」と呼ばれているものです。実に分かりやすい名前ですね。
 
そして、このうち「自転車ナビマーク」と「自転車ナビライン」は、警視庁が推進している表示(標識ではない)です。なので、他の地域では別の名称が用いられているようですが、同じようなものが現在全国に広がっています。現在その名称の統一なども検討されているそうです。実はこれ、法的な拘束力のある標識ではないのです。
 
 

あくまで啓蒙?自転車ナビマークと自転車ナビレーン

 
自転車ナビライン
 
「自転車ナビマーク」や「自転車ナビライン」は、近年の都市部での自転車事故の増加を受けて、整備がはじまっている法定外の表示です。法定外、つまりは法令には定めのない表示であり、自転車や自動車の通行を規制するものではなく、法的拘束力もありません。白い自転車が描かれたナビマークは車道の左端、青い矢印のナビルートは交差点内などに描かれています。
 
東京都では、2013年頃から試験的に運用をはじめており、東京オリンピック開催の2020年ごろまでには83路線、約100地区に拡大する予定とのこと。その目的はあくまで、自転車はここを走行しましょうね!と自転車の通行位置を分かりやすくするためのもの。自転車を利用する人たちに、車両としての交通ルールの遵守を訴えているわけです。
 
さらに、同じ車道を走るクルマのドライバーに対しては、自転車がここを走りますよ、気をつけてくださいね、と知らせ、保護意識を高めることを意図しています。共に道路標識ではなく法の定めのない表示なので、自転車にも、ドライバーに対しても利用に対しての違反など、特に罰則のような強制力はありません。
 
そもそも自転車は車両なので、本来はクルマと同様に車道の左側を通行しなくてはいけません。(自転車通行可の標識がある歩道は別です。)しかし、現状では平気で逆走する自転車も多く、ベルを鳴らしながら歩道を我が物顔で走る人も珍しくないなど、なかなかそれが守られていない。さらにはそれが原因で近年、自転車による交通事故が増加している。
 
ならば、矢印で明確に自転車の走るレーンやその進行方向で示せば、自転車も左側を通行しなくてはならないということを広く知らしめることができる。こういったことを目的として導入されているのです。
 
ということで、このレーン内は、自転車が優先などといった意味はないので、自転車ナビマークや自転車ナビレーンがあっても、そこを自転車で通行する際はクルマや歩行者に十分注意して運転しなくてはなりません。
 
 

法的拘束力のあるのは実は自転車専用通行帯だけ

 
自転車専用通行帯2
 
これに対して、似ているようで実は大きく違うのが、道路の端がブルーにペイントされ、なおかつ標識で自転車専用などと掲げられている「自転車専用通行帯」です。
 
こちらは、道路交通法第20条第2項によって、自転車が通行しなければならない車両通行帯、として指定されているものです。なので原則としてクルマやバイク、歩行者も進入禁止です。もちろん駐車も禁止です。そして自転車はこのレーン内を走らなくていけません。
 
クルマの横に自転車が走行できるくらいのスペースが設けられているのでバイクのライダーはついつい走行してしまいそうになりますが、もしここを走ると違反となり、反則金が6,000円で違反の点数が1点となります。
 
でもこの道路標識があっても、駐停車禁止区域以外であれば、一時的な停車、例えば荷物の積み下ろしや人の乗り降りなどは可能とされています。
 
もちろん、左折するときや、歩道の先にある駐車場などに侵入する際にも横切ってかまいません。左折する際はできる限り道路の左側に寄せますが、この際にもブルーのゾーンに進入してもOK。もちろんそこを走る自転車の通行を妨げないように注意するのはいうまでもありませんが。
 
ちなみにこの「自転車専用通行帯」とは別に「自転車専用道」というものもあります。双方とも自転車専用の道路であることは同じですが、自転車専用通行帯がペイントや標識だけで明示されているのに対して、自転車専用道のほうは、縁石や策などで、より明確に車道と区切られている独立した自転車のための車道になっています。
 
そしてこの自転車専用道では、基本的に、この自転車専用道内での相互通行となります。共に法的拘束力のある自転車専用の道路なのですが、ちょっと違うのが違反した際の罰則。もし自転車専用道をバイクなどで(自転車専用道は幅が狭く物理的にクルマでは走行できない)誤って走行してしまった場合、自転車専用通行帯の走行よりも厳しい厳しく、反則金が7,000円、違反の点数は2点となります。
 
誤って侵入してしまう可能性のある自転車専用通行帯よりも、明確な意図をもたないと、走行する可能性の低い自転車専用道がより厳しく取り締まられるということですね。
 
しかしこの違いに関して、自転車利用者やライダーなどもキチンと理解されている方は多くないようです。そして、それは取り締まる立場の警察のほうでも同様のよう。
 
以前のニュースですが、神奈川県で、自転車専用通行帯を走ったライダーから、警察が誤って反則金を多く取りすぎていたということがありました。自転車専用通行帯を走行したのに、自転車専用道への侵入と同じ反則金を徴収したのだそうです。それは2年も続き、その間におよそ160人から反則金を多く取りすぎていたということです。違反者、そして警察側もあまり理解していなかったようですね。でも、ライダー側はまだしも、警察のほうは取り締まる側なのですから、もっとしっかり勉強していて欲しいですよね。
 
 

トラブルを回避するためにも知識は学んでおくべき

一時期のブームは去ったようですが、特に都市部では趣味に、そして買い物などの実用として、多くの人が今もたくさんの自転車を利用しています。その安全な利用のためにこういった自転車ナビマークや自転車ナビレーン、自転車専用道の導入が進んでいるのです。
 
とはいえ、こういった表示や標識が設置された道路でも、当たり前ですが、自転車の安全が担保されているわけではありません。日本の道路、特に都市部は狭いため、道幅も狭く、たとえ区切られていてもクルマと自転車がどうしても接近してしまうことが少なくありません。
 
自転車ナビレーンと自転車専用道、実際どのように利用されているのか、筆者は今回それらをいくつ回ってみました。しかし、やはり正しく利用されている方、あまり意識されていない方様々でした。ルールが周知されているとはとてもいえませんでした。それに、平気で自転車ナビレーンを遮るようにして駐車しているクルマも数多く見られました。やはり、まだまだ認知は進んでいないようです。自転車ナビレーンや自転車専用道であっても、利用者は、常に安全な運転を心がけなくていけませんね。
 
自転車や道路はとても身近なものですし、こういった新しいルールは身を守るにも、またトラブルを回避するためにも知っておかなくてはいけないことでしょう。それは、クルマを運転するドライバーだけでなく、免許を持たない自転車利用者にとって同じです。
 
こういったことをもっと詳しく知りたいのなら、全国で開催されている「自転車の安全講習会」などに参加すると、より分かりやすく教えてくれるはずです。家族一緒に、一度参加してみてはいかがでしょう。