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熱くなったエンジンを冷やせ!オーバーヒートが起きるとどうなる?

桜の季節が終わると気温は徐々に上昇し、日々どんどんと暖かく過ごしやすくなってきます。それどころか最近は暖かいを通り越して4月や5月でも25度を超える夏日を記録するなど、暖かいというよりも暑いくらいですよね。心地の良い暖かさが味わえる期間は以前よりも短くなってきている気がします。地球温暖化に関しては筆者は懐疑的なのですが、季節が以前よりも早くめぐるようになってきているような印象を受けます。
 
気温が暖かくなってくると、ドライブも気持ち良くていいのですが、クルマにとってみると決してうれしいことばかりではありません。エンジンにとっては少し寒いくらいがコンディション的にはちょうどよく、暑くなれば暑くなるほど負担は大きくなるからです。
 
気温が上昇し始めると心配なのが、代表的なクルマのトラブルのひとつエンジンのオーバーヒートです。今時に国産車なら冷却能力は十分で、めったなことではオーバーヒートは起きません。でもあくまでそれはメンテナンスが行き届いてる場合。日頃から冷却水やラジエーターなどキチンとチェックしておかないと、時に真夏でなくともオーバーヒートを起こしてしまうこともあるのです。注意してください。
 
 

オーバーヒートが起きたらどうなる?エンジンは壊れてしまうのか。

 
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真夏の渋滞路でボンネットを開け途方に暮れているドライバーを見かけたことはありませんか?おそらくクルマがオーバーヒートしてしまっているのでしょう。経験したことがない人にはきっとピンとこないかもしれませんが、当事者になってしまうと、あのようにエンジンが冷えるまで途方に暮れるしかないのです。というかそうせざる得ないモノなのです。でもオーバーヒートとは具体的にはどんな状態になるのでしょうか。
 
オーバーヒートとは簡単にいうとエンジンが過剰に熱くなること。本来は適切に冷却が行われ問題ない温度に維持されていないといけないのに、何らかのトラブルで冷却機能に不具合が起きているという状態です。
 
クルマのメーターには水温計または水温警告灯がついており注意していれば温度の上昇はわかるはず。しかし車載の水温計は実はそれほど精度は高くありません。気が付いたらレッドゾーンに入っていたなんてことも案外あるのです。イヤ、そんなはずはない、メーターを見ていればちゃんと気が付くはず? でも意外に見てないモノなのですよ。メーターを見落としオーバーヒートを起こしてしまった張本人がいうのですから間違いありません!
 
実をいうと筆者は過去一度だけオーバーヒートを経験したことがあります。その時はアクセルを踏んでも急に加速をしなくなったな…、と思ったらノッキングが始まりエンジンの回転が急激に不安定になったのでメーターを見ると水温計がレッドゾーンに入っていました。とりあえずクルマを大通りから路地に入れ路上パーキングスペースに停めました。
 
そのまますぐにエンジンを切るとファンが停止し冷却水やオイルの循環もなくなり逆によくない、ということは知識として知っていたのでエンジンをかけたままボンネットを開け、とりあえずエンジンに風があたるようにしました。夏であったこともありエンジンはすぐに冷えませんでしたが、多少水温計の針が下がったところでエンジンを停止し、そのまま20分ほどボンネットを開けたままなすすべもなく途方にくれました。
 
先ほど、真夏になると見かけるオーバーヒートのシーンをそのまま自身で再現したわけですね。周りにじろじろ見られて恥ずかしかったことを思い出します。
 
 

最悪の場合はエンジンが焼き付き 重大な故障につながることも

 
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結局どうなったのかというと。エンジンがある程度冷えたところでディーラーに持ち込むために再度走り出しました。重大なトラブルになる前に気付いたのでとりあえずエンジンは再始動できたのです。これがもし最悪のオーバーヒートとなっていれば、エンジンが再始動できなかったかもしれません。例えばボンネットから煙(蒸気)が上がり、冷却水漏れなどを起こしていた場合などです。また、エンジンルームからオイルの焼けるような匂いがしたり、聞いたことのない異音が聞こえるようになった場合も緊急事態です。エンジンが勝手に停止し、動かなくなってしまうでしょう。その場合はあきらめて ロードサービスにお願いするしかありません。
 
筆者の場合はなんとかだましだまし自走ができました。真夏でしたがエアコンを切り、窓を開けて、ヒーターを全開(ラジエターの放熱不足をヒーターの放熱で多少なりとも補いエンジンの熱を放出するというテクニック。ほとんど意味がないという人もいますが、以前誰かに聞いていたので実践しました。)にしながら、少し走っては停め、エンジンを少し冷やし、また走っては停め…を繰り返してなんとかディーラーにたどり着くことができました。
 
この時はオーバーヒートした場所からディーラーまでの距離が5kmほどと比較的近かったので助かりましたが、自分でやっておいてなんですが、本当はあまりオススメできない行為です。
 
もし、オーバーヒートが起きているのに無理に走り続けると最悪の場合にはエンジンオイルが熱により分解されてしまい潤滑不足になったり、エンジンのガスケットが抜けて焼き付きを起こしてしまう可能性もあります。また熱によってエンジン自体が歪んでしまうなんて恐ろしい事も。そうなると修理は大掛かりなものになり、エンジンの載せ替えが必要な最悪の事態なることもあるのです。怖いですね。
 
 

気温が高くなったせい?オーバーヒートは何で起こるのか

 
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気温の上昇がオーバーヒートの原因になったというのは間違いです。単に気温の低い冬は冷却系に多少のトラブルがあっても外気温の低さが冷却を補い、たまたまオーバーヒートが起きていなかっただけ。暖かくなったことでトラブルが表面化してなるべくしてオーバーヒートになったということでしょう。
 
そんなオーバーヒートが起きる原因にはいくつかの可能性があります。まずは冷却水の不足。普段から点検を行い冷却水のリザーバータンクをチェックしていればすぐに気が付くはずですね。
 
また、ラジエターやホース、キャップなどが破損して冷却水が漏れていたのを気づかずにいたために冷却水が本来の量に足りなくなり冷却ができなくなってしまう場合もあります。
 
さらにラジエターやウォーターポンプ、冷却用のファンやサーモスタットなど冷却系の故障していた場合にも冷却が適切に行われずオーバーヒートを起こすことがあります。筆者の場合はコレで、サーモスタットの故障でした。幸いクルマが保証期間中だったので、その日の内にディーラーに持ち込み、交換してもらって事なきを得ましたが、これがディーラーが近所ではなく、遠方で、なおかつ高速道路上などでトラブルが起こっていたらと思うとぞっとします。
 
また、エンジンオイルが原因でオーバーヒートを起こすこともあり得ます。単純なオイルが不足やオイルの劣化などによりエンジンの潤滑に異常が発生して摩擦により熱が高まることでオーバーヒートが起こるのです。
 
オーバーヒートの予兆はまず水温計の温度、そしてノッキングや加速がぎくしゃくし出したら注意です。そうなった場合は安全を確認したうえでクルマを停止させボンネットを開けてエンジンに風を当てるようにします。その時エンジンルームは非常に高温になっているので十分に注意してください。また、ラジエターキャップは絶対に開けないでください。蒸気でやけどする危険があります。
 
オーバーヒートでクルマを停止したあとも、エンジンは基本的に切らないほうが良いとされています。エンジンが動いていればウォーターポンプやラジエターなどの冷却系も働き、ファンの回転によってラジエターが冷やされるからです。
 
ただしオーバーヒートしているのにファンが動いていない場合や、冷却水が漏れている場合は冷却系が正常に働いていないので直ちにエンジンは停めてください。そのまま自然に冷えるまで待ち、あきらめてロードサービスを呼びましょう。
 
いずれにしても、そうならないように日頃から愛車の点検を行ってください。これは筆者自身への戒めでもあります。また、クルマだけでなく普段停めている駐車場の地面もたまには気にかけてください。冷却水やオイルなどが垂れていませんか? それはトラブルの前兆です。そういったことへも気に掛けておくことで、クルマのトラブルは未然に防ぐことができるのです。