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アメリカで絶大な人気のピックアップトラック 日本でも、その人気が復活する可能性は? Part.2

フォードF-150を筆頭にアメリカ市場では圧倒的な人気を誇るフルサイズのピックアップトラック。アメリカの広大な風景の中を走っているその姿は、映像や写真でも見ても実に格好いいものがあります。しかし、それを日本の道路で運転するとなると当然ですが不便この上ありません。道路事情にあまりにもマッチしていないからです。
 
先日、筆者は自宅近くで多分フォードのF-150だったと思いますがフルサイズのピックアップトラックをオーナーの方を見かけました。日本の道路で見るとその姿はやはりあまりにも大きすぎる。前を走る軽自動車を簡単に踏みつぶせそうです。下町の狭い路地では違和感しかありません。
 
そのトラックをオーナーの方がコインパーキングに駐車していたのですが、想像以上に長く、スペースから車体がはみだしていました。車幅こそなんとか収まっていましたが正直その隣に停めるのは難しい感じです。
 
運転に苦労しつつも好きなクルマを運転するオーナーの方は尊敬しますが、これを日本で売るのはどう考えても無理がありますね。アメリカなどのサイトなどを見ると、カスタマイズされたピックアップトラックの画像がたくさん掲載されていて、これを見ると個人的には非常に格好いいと思うのですが、運転したいとは思いません。
 
広大な土地を持ち、複数のクルマを所有できるような余裕があればあるいは…。と思いますがあまりにも現実的ではありません。やはりアメリカならではなのでしょうか。
 
アメリカのトラック人気は日本人には想像できないほどの規模を持っています。荒野を開拓してきたアメリカという国のその成り立ちにもルーツがあるのかもしれませんが、トラックによるレースなども大人気で、アメリカならではの自動車文化が根付いています。
 
それなのに日本をはじめヨーロッパやアジアの先進国ではあまり人気がない。交通インフラの整備が進んでいない途上国や紛争地などでは、実用的な意味でニーズは高いようですが、一般的な自家用車としてはアメリカ以外ではほとんどニーズはないように思われます。それはなぜなのでしょうか。
 
 

なぜアメリカではピックアップトラックがこんなにも支持を集めているのか

 
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アメリカでこんなにもアメリカ製のフルサイズピックアップトラックが人気な理由はいくつか考えられます。まず、国土の広さです。アメリカは基本的に日本のように、買い物は毎日のことで、ほとんどは近所で済ませることができる、という環境にはありません。なので、多くのアメリカの家族は週末にスーパーへ車で出かけて、大量の食材を買い込むことが多くなります。
 
さらに、狩猟やキャンプをはじめアウトドアレジャー人口も多く、DIYなども一般的。キャンプ道具やボート、またはトレーラーハウスに自宅の補修用の材料など、様々なものを運搬するためには大きな荷台があるトラックが役に立つのです。トラックはそれこそ実用的で便利な道具の一つというわけですね。
 
それに広大な国土ゆえに、ちょっとしたことでも長距離の移動が多くなり、なおかつ未舗装の道路も少なくない。大きな車体にトルクフルなエンジンを搭載し、そして走破性が高く荷物がいっぱい詰めるピックアップトラックがとてもマッチしているといこともあるでしょう。
 
また、一家に2台、3台と複数のクルマを所有するのも珍しくないので、家族用のSUVやミニバンに加えて、もう一台パーソナルカーとしてピックアップ、という選択もしやすい。日本でいえば裕福な人が、家族向けのミニバンやセダンに加えて、2シーターのスポーツカーを所有する感覚に近いのでしょう。
 
ピックアップトラックは燃費が悪くともアメリカはガソリンの小売価格が安いので燃料費の負担が大きくない。加えて商業用というくくりなので州によっては税金や自動車保険なども優遇される(逆に2シータースポーツカーは保険が恐ろしく高い)というのも大きいと思います。
 
さらに、日本では考えられませんがピックアップトラックは一種のステータスシンボルにもなっています。大きな農場や牧場を経営するお父さんが、ピカピカのピックアップトラックに乗って街に出かけるのがカッコいい。そういう人たちは仕事用のトラックは別に持ち、自分用のトラックの荷台には荷物なんて載せない。ようは仲間に見せびらかす自慢の一台というわけですね。
 
こうやって人気の理由を並べてみると、ピックアップトラックはやはりアメリカならではのもの。日本の環境にマッチしているとはとうてい思えません。
 
かつては日本でもトヨタのハイラックスや、日産のダットサントラック、サニートラックなど手頃なサイズのピックアップトラックが一部で人気を集めたものですが、今や日本市場にはそんなパーソナルユースのピックアップトラックなんてラインナップさえされていなかったのです。今までは…。
 
 

ついにトヨタからピックアップトラック ハイラックスが復活する!

 
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(出典:TOYOTA)

 
今までは、と書いたのはこの記事を書いている時点でまだ情報が確定でないから。実は2017年9月、トヨタがかつて人気を誇ったピックアップトラック「ハイラックス」を日本市場についに復活させる、という情報が多くクルマ系情報サイトで発信されています。かなり確度の高い情報ですので、この記事をご覧になっている時点では、おそらくすでに発売がアナウンスされているはずです。
 
ハイラックスといえばその信頼性の高さが世界中で認められているベストセラートラック。かつてイギリスの人気テレビ番組では、ビル解体用のハンマーで破壊され、水没させられ、最後には燃やされても走り続けたという驚異的な頑丈さで大きな話題を呼びました。
 
あまりにも頑丈で信頼性が高いせいか、トヨタ的にありがたいのかありがたくないのか世界の紛争地で国連、テロリスト側の双方で使われるという事態になるほど。CNNなどのニュース映像でもトヨタのロゴがバッチリと写っています。無責任ですが働くクルマとしてはこれ以上の宣伝はないかも知れません。
 
そんなハイラックス、日本市場では、2005年にカタログから外れて以来長らく正規では販売されていませんでした。それがついに12年ぶりに復活するというのですから、これは非常に興味深い。かつては四駆雑誌の編集者をしていた経験を持つ筆者としても正直うれしい。
 
新たに投入されると予想されるのは4ドアのダブルキャブ(客室がダブル、つまり座席が2列ある)モデル。全長こそ5mオーバーと長いですが車幅は1.9m以下ですからランクル200などよりも大きさ的には扱いやすいはず。そしてエンジンは経済性が高く、トルクの太いディーゼル一種のみと言われています。これをまっていたピックアップトラックファンもいるのではないでしょうか。
 
価格は300万円オーバー~と予想されているので簡単に購入には踏み切れないかもしれません。しかし、世界中で高い信頼と得ているトヨタハイラックス、これが走り出せばミニバンや軽、エコカーだらけの街の風景も少し変わるかもしれません。アメリカのように日本の販売ランキングの上位に食い込むということは、おそらくないでしょうが、今の時代あえてこれを選び、オーナーとなろうという方を筆者は是非応援したいです。
 
そして、これをきっかけに他のメーカーもピックアップトラックを復活させ、日本でもピックアップトラックのプチブームなどが起きたら面白いかも知れません。