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それって本当にエコなの!? 長く乗るほど税金が高くなる?

トヨタに日産にホンダ。さらにマツダにミツビシそしてスバル。それにダイハツにスズキもそうですね。メジャーなものをあげただけでもざっと8社。日本にはこれだけの自動車メーカー(トラックメーカーは除いています)が存在しています。
 
こんな狭い国土の国に、8つもの自動車メーカーがひしめき合っているなんて、冷静に考えると凄いことです。その上、どの自動車メーカーもキチンと世界的に高く評価されているのですから本当にたいしたものですよね。
 
2017年の世界の自動車販売ランキングを見てみると、1位こそ2016年に引き続きドイツのフォルクスワーゲンでしたが、2位にはルノー・日産、そしてトヨタ自動車が第三位。さらに7位にもホンダがランクインしています。ベスト10の中に日本のメーカー(ルノー・日産も一応日本メーカーとしてカウント)だけで3社もランクインしているのです。こんな国ほかにはありません。まさに日本は自動車大国といって過言ではありませんよね。
 
いわば自動車産業が日本の国の財政のかなりの部分を支えているといっても決して言い過ぎではないと思います。また、そんな国産車を購入している我々だって、メーカーを支え、かつ税金を払って国の財政を支えているということですよね。
 
だったら国も自動車に関して、またそれに乗る我々に対しても少しはいろいろなことを優遇してくれてもよいと思うのですが、日本ではむしろ逆です。クルマを所有することに対して、諸外国に比べてとても高いハードルがあります。そのハードルとは、税金をはじめとしたランニングコストです。
 
 

持つのも、乗るのも、駐車するのもとにかくお金がかかるクルマ

 
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例えば免許を取るために必要な教習所に通う費用です。全国平均ではだいたい30万円ほど。試験場で一発取得も可能ですが簡単ではないので現実的ではないですよね。
 
また、電気自動車や燃料電池車は別として、クルマを走らせるのに必要なガソリンなどの燃料に対しても負担は大きいです。我々が払っているガソリン代の中には、ガソリン税と石油税、さらにそれらに二重にかかる消費税と、いくつもの税金がかかっています。まったくどれだけ負担させるのかと。なので日本のガソリン代は世界的にみてもとても割高。
 
さらに、自賠責保険に任意保険など保険の負担も非常に大きい上に、都市部では、月極でも時間貸しでも高い駐車場代が必要です。それに、高速道路通行料金もとにかく高い!買うのも、所有するのも、走るのにも、駐車するのにもとにかくお金がかかる。
 
そして、乗用車の場合新車なら3年後、以後2年ごとに厳しい車検があって、その都度かなりの費用がかかります。とにかく何かとお金が飛んでいく。クルマ一台所有するのも簡単なことではないのです。
 
だからといって、一度所有してしまうと、クルマを処分にもお金がかかります。では、乗らずにほうっておくと?それでも毎年自動車税の請求がきます。こうなるとクルマなんて所有しないほうが良い?実際最近の若い世代はそう考える方も増えているようです。クルマ離れも仕方が無いのかもしれませんね。
 
しかし、自動車大国の日本で、年々クルマ離れが進んでいるというのはいささか皮肉ではあります。品質に優れ経済性の高さで世界中から評価されている日本車に、日本人自身が乗れない(乗らない)というのですから。
 
そんな、日本人のクルマ離れにさらに追い討ちをかけるように、税金が、一定の条件でさらに増額になるということを皆さんはご存知でしょうか?それが、登録から13年を経過したクルマに対して行われる、自動車税と自動車重量税(以下重量税)の割り増しです。
 
 

まだまだ乗れるクルマでも13年経過すると税金がアップ!

 
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まずは国土交通省のこちらのサイトを見てください。
 
こちらにはエコカーに対しての減税について書かれています。でもそこではなく真ん中辺りにあるグリーン化特例(自動車税・軽自動車税)に注目してみてください。よく見ると新車新規登録等から一定年数を経過した自動車に対して自動車税・軽自動車税を重課とサラッとか書かれていますね。
 
説明すると、最初の登録から13年以上が経過した古いクルマ(エコカーでない)に対して、自動車税を増額するということです。実はこの自動車税の割り増しは平成27年4月からすでに10%割り増しとなっていたのですが、平成28年からはさらに15%へアップしました。古くてエコカーじゃないクルマは環境負荷が大きいから税金面の負担を大きくするよ、ということです。
 
加えて平成28年4月より自動車重量税も割り増しとなりました。自動車税は年に一度のことですし、重量税は車検のときにまとめて払いますから対象となるクルマを所有していても、もしかしたら気が付いていなかったという方もいるのではないでしょうか。
 
愛着があって、まだまだ使えるクルマであっても、古いガソリン車は処分してエコカーを買いなさい、と国からいわれているかのようですね。それでも乗り続けたいなら税金をいっぱい払いなさいと。
 
使えるクルマを処分して廃棄物にして、資源を消費してエコカーを生産しそれに乗る…。それがエコなのかどうかは正直疑問がありますが、でもそういうことなのです。
 
 

そもそも自動車税と自動車重量税とは

 
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クルマを購入&所有する際に必要となる税金の中で主なものといえば、自動取得税、重量税、自動車税です。あとはもちろん消費税ですね。この中で登録から13年目に税額がアップしてしまうのが自動車税と重量税です。
 
自動車税とはクルマを持っている場合毎年必ず払わなくてはならないもの。毎年4月1日時点でそのクルマを所有者している方に対して課税されます。毎年5月頃、自動車税納税通知書が送られてくるあの税金です。
 
そして重量税は自動車の重量に応じて課税される税金です。クルマを新規で買ったとき、また、車検毎に有効期間分を先払いします。新車なら最初に3年分、以降車検のたびに2年分を納付します。
 
この自動車税と重量税が、登録から13年を超えるとおおむね15%ほどアップすることになるのです。逆に環境性能が優れたエコカーを新車登録した場合は自動車税が大幅に減税されます。燃費基準の達成度合によって自動車税は「概ね50%~75%」の減税で、軽自動車税は「概ね25%~75%」の減税です。
 
エコカーの優遇はそれだけではありません。13年を越える古いクルマであっても、エコカー減税の対象車の場合は税額アップの対象になりません。つまりプリウスなどであれば負担増にはなりません。では具体的にどれくらい税金が高くなるのか? それはこちらの自動車税の表を見てください。
 

・自動車税増額分(毎年5月支払)※乗用2年自家用

排気量 通常税額 13年目超税額
軽自動車 ¥10,800 ¥12,900
1ℓ以下 ¥29,500 ¥33,900
1ℓ超~1.5ℓ以下 ¥34,500 ¥39,600
1.5ℓ超~2.0ℓ以下 ¥39,500 ¥45,400
2.0ℓ超~2.5ℓ以下 ¥45,000 ¥51,700
2.5ℓ超~3.0ℓ以下 ¥51,000 ¥58,600
3.0ℓ超~3.5ℓ以下 ¥58,000 ¥66,700
3.5ℓ超~4.0ℓ以下 ¥66,500 ¥76,400
4.0ℓ超~4.5ℓ以下 ¥76,500 ¥87,900
4.5ℓ超~6.0ℓ以下 ¥88,000 ¥101,200

 
おおむね15%アップなのですが、意外に大きいと思いませんか。おそらく日本では、軽自動車を除くと排気量1000cc~2000ccクラスのコンパクトカーやミニバンなどを所有している方が多いと思いますが、その場合だいたい年で5,000円ほどアップするわけです。
 
 

登録から18年を超えると重量税はさらにアップ!

次に、車検のたびにかかる重量税を見てみましょう。こちらの表です。
 

・重量税(2年に1回の車検時支払)※乗用2年自家用

重量(トン) 通常税額 13年目超税額 18年超税額
軽自動車 ¥6,600 ¥8,200 ¥8,800
0.5トン以下 ¥8,200 ¥11,400 ¥12,600
1.0トン以下 ¥16,400 ¥22,800 ¥25,200
1.5トン以下 ¥24,600 ¥34,200 ¥37,800
2.0トン以下 ¥32,800 ¥45,600 ¥50,400
2.5トン以下 ¥41,000 ¥57,000 ¥63,000
3.0トン以下 ¥49,200 ¥68,400 ¥75,600

 
こちらの負担増も結構なもの。人気の高い5ナンバー、3列シートミニバンなら2.0トン以下に該当しますから重量税が12,800円もアップするわけです。車種でいうとトヨタの初代ノア、二代目の日産セレナやホンダステップワゴンの一部が該当します。それらのクルマはいまだに街中で走っている姿を結構見かけますよね。
 
そしてこの表には18年超税額という項目もありますよね。実は13年を過ぎ、登録から18年を超えると、重量税の税額はさらにアップしてしまうのです。
 
前述したようなミニバンだとその額は50,400円!これは大きい。人気の高かったトヨタの2代目エスティマは2000年登場ですから一部のクルマはこれに該当します。自動車税が6700円アップ+重量税が17,600円アップです。重量税は2年分ですから年額にすると合計で15,500円負担が増えるわけです。
 
これぐらいの負担増なんてたいしたことない、と思えるならいいですが、自動車税、重量税ともに概ね50%~75%減税されるエコカーと比べるとその差はさらに開くわけです。うれしくはないですよね。
 
一台のクルマを大切に乗ってきただけなのに、古いから、エコじゃないから、税金上げるよ!ということ。こうなると、今もっているクルマを維持するか、それとも買い変えるか、いっそ処分するか、本気で迷ってしまいますよね。歴史に残すべき名車であっても、ただ古いからと廃車になってしまうのであればとても残念です。
 
比べるのはおかしいかもしれませんがEU諸国では年式などでクルマの環境負荷の大きさを判断するのではなく、明確にCO2の排出量などで税金を決めている国も少なくありません。
 
また、クラシックカーとされる古いクルマに対しては、むしろ税金の負担を軽くする制度なども用意されています。ヨーロッパではクルマを単なる消費財ではなく、文化財としても捉えているということなのでしょう。合理的でまたドライバーも納得できる仕組みですよね。
 
自動車大国である日本も、自動車史を築いてきた古い歴史あるクルマに対して、もっと寛大に、キチンと未来に残していけるような扱いをしてもいいのではないでしょうか。税金面でもむしろなんらかの優遇措置があっても良いではないかと筆者は思います。