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いつ使う?どう使う?発炎筒

ライバーにとって、非常に身近な装備品のはずなのに、おそらく使ったことがある、という人はとても少ないと思われるのが発炎筒です。自分の愛車の運転席に座ってみれば、その視界の隅にはきっと見えていることでしょう。コンパクトカーや軽自動車ならば、手を伸ばせばきっと触れられるのではないでしょうか。
 
でも、その発炎筒を使う機会って、中々ありませんよね。というか、使う機会が来たということは、事故や故障などのトラブルが起きた(起こした)ということですから、使わないで済むなら使わないほうがもちろんいいのですけれど。
 
とはいえ、その使い方や、注意点なども知っておいて損はありません。いざというときに使い方が分からなかったり、そもそもその発炎筒が使えない状態だったなどということがあっては大変です。ということで、知っているようで意外に知らないそんな発炎筒についてあらためて調べてみました。
 
 

発炎筒とはどのようなものなのか?

 
(出展:)

(このファイルはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 ライセンスのもとに利用を許諾されています。ファイル名:三角表示板.jpg/投稿者: tanohei )

 
発炎筒はどんなクルマには必ず装備されていますから皆さんはもちろん、どういったものなのかはご存知のはずですよね?教習所でも必ず習っているはずです。もしかしたらご存じない、もしくは忘れているという方もいるかもしれません。では、あらためて発炎筒とは、どういうものなのか説明しましょう。
 
クルマの助手席の足もとに目を向けてください。そこに懐中電灯くらいの円筒形のまるい筒があるはず。それが発炎筒です。発炎筒とはその正式名称を「自動車用緊急保安炎筒」とます。日本で車検を受けているクルマにはすべてものに装備が義務付けられていて、ちゃんと装備されていないと車検にはじかれてしまいます。なので、あなたのクルマにも必ず装備されているはずなのです。そんなの見当たらないという方はちゃんと調べてください。
 
そして、その使用目的は、事故や故障などのトラブルが起きた時に後方に知らせることです。点火をするととても明るい赤い炎を出して、他のクルマの安全な運行を妨げることなく、危険、もしくは気をつけるべきことがありますよ、と知らせることができます。つまりは非常信号ということですね。
 
ちなみに似たようなものに三角表示板があります。でもこちらは装備されているクルマと、そうでないクルマがあります。なぜかというと、発炎筒には携帯の義務があるのに対して、三角表示板には携帯の義務がないからです。なぜ三角表示板に携帯義務がないのか、それは高速道路上でのトラブルで、やむをえず路上に停車する場合にのみ三角表示板の表示のルールがあるため、つまり高速道路以外でのトラブル、例えば一般道路上で停車する場合は、三角表示板の表示の義務がないのです。なので、装備していなくてもとがめられないということ。
 
でも、高速道路上で、故障などにより停車した場合に、この三角表示板を表示しておかないと、故障車両表示義務違反となって、違反点数1点、反則金6000円となります。でも、あくまで表示の義務違反で搭載していなかったことに対しては違反になりません。もっていなくてもいいけど、万が一の際表示しないとダメ、という変なルール。それならば、はじめから三角表示板も発炎筒と同様に標準装備とすればいいのに…。なんて思いますけど、現状はそうなっています。でも三角表示板も絶対に装備しておいたほうがいいので、今のクルマについていないという場合は別途入手することをオススメします。
 
 

発炎筒?発煙筒?いったいどっち

 
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ところで、この文章の最初から特に説明もなく“はつえんとう“のことを発炎筒と表記していますが、この漢字を見て「これって発煙筒の間違いじゃないの?」と思った方はいませんか?なるほど鋭いですね。そう、どちらも読みは“はつえんとう”。さらにその機能に関しても同じようなもの。とてもややこしい。でもクルマに装備されているのは発炎筒のほう。炎のほうです。
 
トラブル発生時に周囲に危険を知らせる、という目的ではどちらも同じですが、発炎筒と発煙筒の違いは文字通り、煙と炎の違い。
 
例えば、路上で事故が発生した場合に、後方のクルマにその危険を知らせるとして、赤い炎であれば夜間でも離れた場所から明確に視認できますし、実際に危険がある場所もピンポイントで知らせることができます。さらに多少は煙もでますが、基本は光なので他のクルマの運転を妨げることはありません。
 
でもそれが煙であれば…、説明するまでもありませんね。他のクルマの視界を妨げてしまいます。事故やトラブルが発生していると知らせているのに、さらに危険なシチュエーションの作ってしまいます。危ないですよね。
 
ということでクルマに装備されているのは『発炎筒』なのです。ところで炎も煙も出さない発炎筒(炎がでないので正しくは発炎筒ではないですが)というのもあります。それがLED発炎筒です。それがこちら
 
クルマのDIY用品なのでおなじみのエーモン製です。正しくは発炎筒ではなく『非常信号灯』ですね。車検対応かつ、国土交通省保安基準認定品です。お尻の部分がマグネットになっていてクルマのボディに貼り付けることができ、スイッチを入れると赤色のLEDがピカピカ点滅して、夜間であれば200m先から危険を知らせることが可能です。
 
なので、これを「発炎筒の代替品としてクルマに装備しておくことができます。また基本的にはこれを装備しておけば車検にも通ります。さらに発炎筒のように使用期限(詳細は後述)の心配もいりません。電池切れや電池の液漏れなどに注意しておけばいいというのもLEDならではの大きなメリットでしょう。
 
ただし、一部の車検検査官によっては従来の発炎筒ではないLEDタイプのものを車検不適合とするケースもあるというネット情報もあります。なので、車検を受ける前にディーラーや民間車検業者に確認しておくほうがいいかもしれません。また、夜間は確かに非常信号灯として役立つけれど明るい昼間だと発炎筒ほどの明るさがないという点も覚えておく必要があるでしょう。
 
 

発炎筒の使い方とその期限

ということは、やはり昔ながらの発炎筒のほうがいざというときに役立つかもしれません。ちなみにその使い方ですが、とても簡単です。まず本体をケースから取り出します。次にケース又はキャップについている摩擦剤を発炎筒本体の先端にある着火点にこすりつけます。すると着火し炎が勢いよく出ます。あとはやけどしないように気をつけながらクルマの後方にその発炎筒を置きます。これでOKです。簡単ですね。ようは大きなマッチと思えば(マッチを使った経験のない若い方には分かりにくいかも?)よいわけです。
 
燃焼している時間はだいたい5分です。以外に燃えている時間は短いのでできれば、三角表示板もあわせて設置(なので義務ではないですがクルマに装備しておくことがオススメです。)するのがいいでしょう。
 
その明るさはかなりのもので、日中なら600m以上、夜間ならなんと2km以上離れたところから目視可能です。凄いですよね。
 
ところで発炎筒には使用期限があるということを知っていましたか?JIS規格ではその使用期限は4年と定められています。つまり、新車購入から2回目の車検を受ける前には期限が切れているということ。
 
でも、過去に発炎筒って買い換えたことないけど?と思われている方もいるでしょう。実は発炎筒の場合、たとえ使用期限が切れていても車検には通るのです。つまり交換しなくても車検には影響がないということです。かといって「じゃあいいか…」と放っておくことはオススメできません。
 
万が一の緊急時に使えなくなっていては困ります。発炎筒の側面には使用期限が記載されています。定期的に、例えば車検の前などにその使用期限をチェックして、もし切れていたらキチンと交換しておきましょう。値段も大手のカー用品チェーンなら600円ちょっと。
 
大きな負担ではありませんから期限が切れたら速やかに買いかえるようにしましょう。ちなみに古くなった未使用の発炎筒は火薬類取締法上のがん具煙火に分類されるので燃えるゴミなどとして処分はできません(使用済みはできます)ので注意が必要です。カーディーラーや自動車整備工場、ガソリンスタンドやカー用品店などで回収していますのでそちらにもっていきましょう。
 
あらためて調べてみると、意外に知らないことの多い発炎筒。できればお世話になりたくはありませんが、万一の際はとても重要な役割を果たしてくれます。一度も使用期限を気にしたことがないという人は、一度チェックを行ってみてください。また、トラブルに巻き込まれた際にあわてないようにその使い方についても、覚えておくことをオススメします。