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大きい方が格好いい!? タイヤ&ホイールのインチアップとは

クルマをドレスアップするにあたって、最初に手を付けるポイントといえばやはり足回りですよね。ホイール&タイヤを替え、『インチアップ』することでクルマのイメージが大きく変わります。ノーマルだとホイールハウスとタイヤの隙間が多くてイマイチ見た目が頼りないですが、そこをカスタマイズすることで力強くスポーティなイメージ変えることが可能なのです。
 
さらに、インチアップでワイドなタイヤを装着すれば、グリップ力も上がり、走りの面でもグレードアップが図れるわけです。一石二鳥ですね。
 
そんな基本的なドレスアップである『インチアップ』ですが、そもそもそれがどういうものなのか、あなたはキチンと理解していますか。
 
「ノーマルより大きなタイヤとホイールに交換することでしょう?」
 
と思ったあなた、だいたい正解です。でも、単にサイズを大きくするというわけではありません。そこにはちゃんとセオリーがあります。
 
また、インチアップをすることによって、メリットもありますが、逆にデメリットもあるのです。では、正しいインチアップの方法とはどういうことなのか? ということで今回はセオリーに沿ったインチアップの方法や、インチアップすることのメリット、デメリットについてできるだけ分かりやすく解説していきましょう。
 
 

ホイールは大きく、タイヤは薄く。でもやみくもなインチアップはNG

 
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インチとは、説明するまでもありませんが長さの単位です。ホイールやタイヤのサイズ(径)の表記に、通常このインチが使われており、インチアップとはホイールの外径(タイヤの外径ではないことに注意)を大きくすること表したクルマのドレスアップ用語です。
 
所で、タイヤやホイールのサイズ(径)はなぜインチ(1インチ=約25.4ミリ)で表されるのでしょうか。トレッド(タイヤ幅)に関してはミリを使ったメトリック表記なのに、径(ホイールは外形でタイヤは内径ですが)ではなぜかインチ表記。どんな理由があっていまだ統一されていないのか、考えてみるとなんだかもやもやしますよね。
 
なので、ちょっと調べてみました…、のですが、いろいろ当たってみても、残念ながらこれだ!という明確な答えが見つかりませんでした。すいません。
 
ですがこれは正解かな?と思われる説は見つかりました。それはタイヤやホイールの規格が、イギリス発祥だからいまだインチが使われている、というものです。
 
なるほどと思ったのですが、ならなんでミリとインチが混在しているのか理由が分かりません。納得できそうな説では、タイヤがメトリック表記に移行する際、旧来のインチ規格のホイールでも新規格のタイヤが装着できるよう互換性が考慮されて径に関してはインチが残された、というもの。摩耗のたびに交換するタイヤと違って、ホイールは交換する機会が少なく長く使われる。だから互換性を維持する必要があった、というのです。なんとなく納得できるような納得できないような…。
 
閑話休題。とにかくタイヤやホイールの径は通常インチで表すもので、純正のホイールよりも外径の大きいホイールを装着することをインチアップと呼びます。
 
そしてホイールの、インチアップを行った場合、もちろんそのホイールにマッチしたタイヤを装着します。基本的にインチアップする場合、純正タイヤの外径サイズと大きく変わらないようにするのがセオリーです。つまりホイールが大きくなれば、その分タイヤの厚みを少なくして全体として外径を変えないということ。
 
なぜなのか?その理由はタイヤの外径が大きくなりすぎると、タイヤハウス内に干渉したり、ハンドルを切った際にフェンダーに接触してしまうから。安全性に問題が起きるわけです。さらにタイヤの外形が変わってしまうと、スピードメーターの表示や、オドメーター、トリップメーターなどの距離計にずれが生じてしまいます。
 
そのため、ホイールをインチアップした場合でも、タイヤの外形は変わらないようにバランスを取るのです。なので、やみくもにタイヤやホイールを大きくすることはできない(デメリットを無視すれば別ですが)と理解してください。
 
 

バランスを考えるとインチアップは2インチアップまでがオススメ

 
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ではインチアップする場合、例えばどのようなサイズを選ぶのが正解なのか?その前にタイヤのサイズの見方を簡単に説明します。これが分からないとインチアップもできませんね。まず、タイヤのサイズはサイドウォール(タイヤの側面)のインデックスを見れば分かります。例えば195/65R15 91などの数字があるはずです。これがノーマルのタイヤサイズとしましょう。
 
この場合、最初の三ケタの数字がタイヤの幅をミリであらわしています。スラッシュのあとの2ケタ数字がタイヤの扁平率(詳しくは後述)。そしてRはラジアルであることを示し、その後ろの2ケタの数字が、そのタイヤを装着するホイールのリムの外径でインチ表記です。最後の2ケタの数字はLI(ロードインデックス)でそのタイヤが支えることができる最大負荷能力を示したものです。
 
分かりにくい偏平率とは、タイヤの厚みを表したもの。インチやミリではなくタイヤの幅に対して何パーセントの厚みなのかが表記されています。つまり、例のタイヤの場合なら、幅が195、つまり195ミリなので、その65%の厚みということは×0.65で126.75ミリとなります。ということはホイールの周囲にぐるっと126.75ミリのタイヤの厚みがあるということ。
 
では、これをふまえてタイヤの外径を計算してみます。まずホイールのリム径は15インチなので約381ミリとなります。これにタイヤの厚み126.75×2(直径なので上下の厚み分です)を加えると、合計で634.5ミリとなりました。これがノーマルのタイヤの外径になります。
 
この純正サイズを17インチのホイールにインチアップする場合、適正は…。こちらのタイヤメーカーによる推奨インチアップ例を見てみましょう。
 
すると2インチアップで、215/50R17 91Vがオススメのようです。ではこのサイズにした場合のタイヤの外径を計算してみましょう。
 
まずホイールのリム径が17インチなので×25.4ミリとすると431.8ミリです。そしてタイヤの幅は215ミリで、扁平率50%ならば107.5ミリとなります。これを合計すると431.8ミリ+107.5×2で、646.8ミリとなりました。これがこのサイズのタイヤの外径です。
 
これを純正サイズと比べてみましょう。するとその差はわずか12.3ミリで、2%以下。これならタイヤの外径はほとんど変わらないのでメーターの誤差も、タイヤハウスのクリアランスもほぼ問題ないということになります。
 
このようにホイールの径を大きくしても、タイヤの外径を維持するのが、セオリー通りのインチアップです。
 
この例では15インチから17インチに交換していますが、だいたいインチアップは純正のサイズの2インチアップくらいまでがベターとされています。
 
極端に扁平率の低い、厚みのないタイヤを履けばそれ以上のインチアップも可能ですが、そのことによるデメリットを考えるとあまりオススメできません。
 
 

手軽な上にドレスアップ効果満点 セオリーを守って楽しもう

極端なインチアップがオススメできない理由とは、単純なこと。タイヤの偏平率が下がると、タイヤの中に入る空気の量が減ります。少ない空気でノーマルのタイヤと同様の荷重能力を得るためには、より高い空気圧としなければなりません。そうすればタイヤの剛性は高くなりますがその分クッションのための余裕が減りタイヤは硬くなります。
 
当然路面からの衝撃がよりダイレクトにクルマに伝わることになり、乗り心地の悪化やクルマへのダメージの増大につながる、ということは理解できますよね。
 
また、フェンダーから、タイヤやホイールが外にはみ出すようなセッティングは車検に通らない違法改造になります。何事も極端はよくないということなのです。
 
正しく行えばメリットがあります。まずタイヤ幅が広がることで、タイヤの剛性が上がるのでグリップ性能が向上します。すると、コーナリングの性能の向上が期待できますね。
 
さらに、ハンドリングに関してもよりクイックなものになるでしょう。加えて、これが一番のメリットですが、見た目が格好良くなる、つまりは大きなドレスアップの効果が得られるということです。それに基本的には交換するだけなので、リスクも小さくノーマルに戻すのも簡単です。
 
このように、極端なインチアップはリスクもありますが、セオリーを守って楽しめば手軽に楽しめ、ドレスアップの導入としてはオススメなのがインチアップなのです。今、愛車に装着しているノーマルのホイールに不満がある方は、節度を持ってインチアップに挑戦して見てはいかがでしょう。