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便利?それともいらない?ヘッドライトウォッシャーとは

ウインターシーズンのドライブでなによりもやっかいなものといえば、そう雪ですね。路面が滑りやすくなるのでタイヤのグリップが落ちますし、吹雪になれば視界を大きく遮られます。(関連記事 – 雪で大混乱!路上で立ち往生!? なんてことにならないために!
 
また、降雪地では路面に凍結防止のために融雪剤がまかれるのですが、これが付着するとクルマにダメージを与えてしまいます。シャシーやホイールハウスなどについたものを、そのままにしておくと金属部分が腐食してしまうので、キチンと洗車などの手入れが欠かせません。でも、寒い季節に洗車するというのはこれまたつらいですよね。
 
さらに、最新のクルマの場合、付着した雪によってヘッドライトの灯りが遮られてしまうという問題も起こります。夜間雪道で灯りが頼りのなかそうなってしまうとたまりません。最近のクルマだけでなく、以前のクルマだってそうでしょう?と思うかもしれませんが、実は最新のヘッドライトにLEDを採用したクルマに特に起こり得る問題なのです。その理由は、LEDだから。そういわれても分かりにくいですね。詳しく説明するとこういうことです。
 
まず、LEDの長所は低消費電力で、なおかつ明るく、さらに長寿命であるということですよね。
 
さらに、効率に優れている(だから低消費電力なのです)ので発熱が少ないというのも大きな特長になっています。そのため、今では信号機をはじめ、クルマのヘッドライトなどにも次々採用が進んでおり、大量生産により低価格が進んだこともあって家庭用の照明でも省エネになるとLEDの導入が加速しているというわけです。
 
さらに、東京都などは2017年7月10日以降、白熱電球と交換でLED電球を無償配布するという「家庭におけるLED省エネムーブメント促進事業」を行っており、ますますこの流れは加速してゆくはずです。でもその優れた特徴がクルマのヘッドライトではやっかいなことになるのです。
 
 

低消費電力で発熱が少ないという長所がウィークポイントに?

 

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(出典:MOBY)

 
いいところばかりのLEDですが、クルマ用のヘッドライトに使用するにあたって、一つだけ効率的であるが故のウィークポイントがあるのです。それが発熱。
 
どういうことか。実は以前のハロゲンライトは、ある程度の雪がヘッドライトに付着してもライトが発する熱でその雪を融かすことができたのです。つまりヘッドライトを点灯したままなら、よほどの豪雪でない限りライトが遮られることはないというわけ。
 
でも、LED(HIDも)はその発熱が少ないために、付着した雪を融かすことができない。だから付着した雪がそのまま残ってしまい、灯りを遮ってしまうことになるのです。これは大きな問題ですよね。
 
ならばどうすればいいのか?実はそんな問題に対処できる装備が、ヘッドライトウォッシャーなのです。
 
ヘッドライトウォッシャー、知っていますか?少し前までは高級車ぐらいにしか装備されていない珍しいモノでしたが、最近はLEDライトやHIDライトの導入が進んだことで国産車でも搭載するクルマが増えてきています。これって、そもそもは主にヨーロッパ車を中心に採用されていた装備でした。ヨーロッパでは以前から標準装備が義務付けられているほど当たり前のもの。つまり日本は遅れているのですね。
 
とはいえ、アウトバーンなど、国をまたいで移動するような長距離走行も当たり前で、雪道やアルプス越えのような山道などコンディションの変化の激しい道の多いヨーロッパ。当然クルマのヘッドライトレンズも汚れやすく、だからこそなくてはならない装備なのでしょう。
 
ちなみに日本では装備の義務は今もまだありません。なくてもさほど困らないからでしょうか?徐々に多くのクルマに導入が進んでいますが、まだ使ったことがないという人も多く、珍しい部類の装備なのは間違いないでしょう。ではその機能とはどういうものなのか、いまさらかもしれませんが詳しく紹介します。
 
 

ヘッドライトウォッシャーの仕組みと使い方は

 

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(出典:car-me)

 
名前はヘッドライトウォッシャーまたはヘッドランプウォッシャー。呼び名に多少の違いはあっても基本的に同じ機能を指しています。実際作動しているところは見たことのない人の方が多いかも知れませんね。
 
その名の通り作動させるとヘッドライト付近に格納されている小さなフタのような部分と共に、ノズルがにゅッと伸びて、そこからヘッドライトレンズにウォッシャー液を勢いよく吹き付けます。その勢いで付着した雪や、泥などの汚れを落とすというわけですね。
 
ちなみにヘッドライトウォッシャーのウォッシャー液はウインドウウォッシャー液と共通。つまり一つのウォッシャータンクに補充すればそれがどちらにも使用されるという事。なのでウインドウ用には撥水タイプ、ヘッドライト用には油膜取りタイプといった使い分けはできません。
 
車種によって操作方法は違いますが、一例をあげるとまずヘッドライトを点灯させる。これはだいたい共通です。そして、次にハイビームに切り替える。さらにウインドウウォッシャーを作動させると同時にヘッドランプウォッシャーが作動するという流れになります。他にはハイビームに切り替える必要はなく、ライトが点灯している状態でウインドウ―ウォッシャーの操作レバーを2回ひくというモノや、1秒以上引き続けるというモノもあります。
 
基本的にはヘッドライトが点灯している状態で作動するというものがほとんどのようです。ヘッドライトウォッシャーのみ独立して操作できるものは少ないようです。ライトの灯りが遮られている時のみ必要な機能なので、それで問題ないのでしょう。
ウ―ウォッシャーの操作レバーを2回ひくというモノや、1秒以上引き続けるというモノもあります。
 
ヘッドライトウォッシャーはウインドーウォッシャーと違ってその動きをドライバーから見ることはできません。運転中には自分のクルマのヘッドライトのレンズが見えないのだから当然ですね。でもノズル部分がにゅッと伸びてウォッシャー液が吹き付けられる様は意外に面白いものです。誰かに操作してもらって外から見るという方法もありますが、Youtubeなどで検索すると動画がいくつもアップされているので見てみたいという方は探してみてください。
 
 

ヘッドライトウォッシャーを使用する上での注意点

最近でこそ注目されはじめたこのヘッドライトウォッシャーですが、使うタイミングが意外に難しかったりします。ヘッドライトが雪や泥で遮られた場合に使用するのが基本ですが、ウインターシーズンでもない限り、日本では正直あまり出番はないかもしれません。
 
また、使ってみると分かるのですが便利なようでいて、意外に不便な点も。まず、意図していない時に作動してしまうことがあります。これは、すべてではありませんが、ウインドウウォッシャー機能と連動しているため、窓の汚れだけを落したいのにヘッドライトにまでウォッシャー液が吹き付けられてしまう場合があるのです。
 
それだけならまだしも、噴射の勢いが思ったよりも強く、ヘッドライトだけでなくボンネットなどにもウォッシャー液が掛かってしまうことも少なくありません。せっかく洗車したばかりなのに、ウォッシャー液でボンネットがドロドロなんてたまりませんよね。
 
汚れを落とすための機能なのに、かえってクルマを汚してしまうということになるわけです。ウォッシャー液が残ったまま放置しておくと塗装に跡が残ってしまう場合もあるので厄介です。オーナーの中にはなんとかこのヘッドライトウォッシャーだけ機能を止められないかと悩んでいる方もいるようですが、どうやら基本的にはこの機能だけを停止させることは難しいようです。
 
LEDの導入が進み、ますますその効率が上がれば発熱は減ってゆくのでしょう。そうすると、このヘッドライトウォッシャー機能も今よりも役立つものになるはずです。それまでに、今よりも進化した、使いやすく便利な仕組みが導入されることが望まれますね。