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会場での下見で状態チェック

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中古車オークションでは、購入希望者がその自動車を直接見ることはできませんが、その代わりに中古車オークションの代行業者が下見を行ってくれます。これを「現車下見」といいます。今回は現車下見の内容と注意点についてご解説したいと思います。

 

目次

  1. 現車下見とは何か
  2. 現車下見でできること・できないこと
  3. オークション代行業者が現車下見代行業者を依頼?
  4. 現車下見の際に購入希望者ができること
  5. 下見が終わったら

 

現車下見とは何か

中古車オークションでは各中古車に出品票が添付されます。この出品票には外装の傷の具合、内装の状態、装備、自動車の総合的な評価(評価点)などが記入されています。この出品票を記入するのは中立な立場のオークション会場の検査員ですから、基本的にそこに記入されている方法は信頼に足るものです。しかし、中古車オークション会場には毎日たくさんの中古車が運び込まれているため、検査員も一つ一つの中古車の検査にそれほど多くの時間をかけることはできません。一台にかけられる時間はオークション会場によって異なりますが、長くても15分程度が限界です。その程度の時間でははっきり言ってその車の品質を完ぺきに見分けることは不可能ですし、そもそも出品票に記入できるスペースは限られています。出品票のデータは重要ではありますが、それがすべてではありません。細かいことはやはり、実物を見てみなければわかりません。

 
そこで重要になってくるのが代行業者の行う現車下見です。現車下見は出品ヤードに自動車が移動となってから競り当日までの間、自由に行うことができます。ただし、現車下見を行うことができるのはオークション会場の許可を持っているオークション代行業者のみです。購入希望者はオークション会場には入れません。以前は規約がゆるかったためオークション会場に一般人が入れてしまうケースもあったようですが、現在はほぼ不可能となっています。

 

現車下見でできること・できないこと

preview_p02現車下見では出品票ではわからない細かい傷のチェックや内装・外装のチェックなどをすることができます。具体的には、外装に関しては出品票の確認、検査員がチェックしていない傷や部品交換歴の有無の確認、タイヤに溝はきちんとあるかどうか、ドアの閉会はスムーズに行われるか、シートベルトは閉まるか、窓ガラスに修理跡はないかなどのチェックを行います。

 
また、内装に関しては車内のにおいのチェック、ダッシュボードやコンソールの汚れ具合、エアコンのかかり具合、パワーウィンドウはスムーズに動くか、カーオーディオの電源は入るか、サンルーフの開閉はスムーズに行われるか、シートは動くかなどのチェックを行います。

 
その他、エンジンのかかり具合やその際に出る音、アイドリングの安定性、エンジン回りの錆、オイル漏れなどのチェックを行います。

 
こうしてみると検査項目は実に多く、自動車のすべてを見てもらえるように感じますが、実は中古車オークションでは絶対にできないことがあります。それは実際に自動車を動かすこと。エンジンをかけることはできても、実際に車を走らすことはできません。そのため、現車下見でわかることには限界があります。

 
実際、ほとんどのオークション代行業者は免責事項として「万が一現車下見に見落としがありましても、ノークレームでお願いいたします」という規定を定めています。チェックすることはしますが、そのことについての責任は持ちませんよ、というわけです。ただ、中古車オークション代行業者も会社の名誉がかかっていますから、よほど悪質な業者でない限り現車下見では手を抜きません。基本的には現車下見は信頼できるということも覚えておきましょう。

 

オークション代行業者が現車下見代行業者を依頼?

現車下見を行うのは基本的には中古車オークションの代行業者ですが、一部の代行業者は現車下見を外部の業者に委託しています。たとえば、現車会場.NETでは、車両詳細から気になる車両の下見代行依頼をネットで受け付けています。また、名古屋の中古車情報館では店長による下見と代行業者による下見のどちらか一方を選ぶことができるようになっています。こうした業者は中古車オークションの代行業者から依頼を受けて、代行業者の代わりに現車下見を行います。

 
問題はオークション代行業者の下見と現車下見代行業者の下見、どちらがより信頼できるかですが、基本的にはオークション代行業者の下見の方が信頼できます。オークション代行業者はBtoCのサービスを提供する会社ですから、特に一般人からの評判を気にします。「あそこの代行業者に下見を依頼したら質の悪い車をつかまされた……もうあそこでは買わない!」そんな評判を流されたりネットに書き込まれたりしたら困るので、オークション代行業者は少しでも自社の評判がよくなるように必死に現車下見を行います。一台あたりにかける時間も長く、一般人には気が回らないようなところまでしっかりとチェックしてくれるため、信頼度は高いです。

 
一方、現車下見代行業者はBtoB企業ですから、一般人の評判はそれほど気にしません。一般人からの評判が多少下がっても痛くもかゆくもないのですから当然の話です。また、代行業者の下見は基本的に1台いくらで行われているので、少ない時間で多くの現車下見を行った方が現車下見代行業者にとっては「得」ということになります。そのため、現車下見代行業者は一台一台をしっかり見ることよりも、多くの台数を限られた時間でチェックすることに重点を置いています。そちらの方が利益につながりますからね。そのため、現車下見代行業者の下見は、中古車オークション代行業者の現車下見ほどは信頼できない場合も多いです。検査項目もオークション代行業者が行う場合と比べると少ないので、少しでも信頼度を高めたいという場合にはオークション代行業者が直接行っている現車下見サービスを利用したほうがいいでしょう。その方が安心につながります。

 
ただしこれらはあくまでも一般論です。現車下見代行業者の中にも信頼できる業者はたくさんありますし、逆に中古車オークション代行業者がすべて信頼できるというわけでもありません。最終的には個々の判断が求められることになります。

 

現車下見の際に購入希望者ができること

ここまでの解説はすべて業者がどのようなことをしているかという話であり、一般人にはそれほど関係がある話ではありません。ここまで読まれて「で、現車下見に関して自分たちには何ができるのだ?」と思われた方もいらっしゃることでしょう。ここからは現車下見に当たって、購入希望者ができることについて解説したいと思います。

 
できることその1 写真を受け取る

 
オークション会場では写真撮影が許可されていることがあります(許可されていないケースもあります)。そうした場合には迷わず写真を送付してもらいましょう。その写真から自分が求めていた車なのか、そうでないのかを判断してください。ただ、往々にして写真と現車の状態は異なるものであることも理解しておきましょう。

 
できることその2 業者から話を聞く

 
中古車の状態を口頭で伝えてもらうことも可能です。会話から車のイメージを膨らませるのは難しいかもしれませんが、最終的にはこれらの業者から与えられる情報が一番の判断材料となります。

 

下見が終わったら

preview_p03現車下見が終わったら、その自動車に応札するかどうかを決めます。応札する場合は、いくらまで応札を行うかについても併せて決めます。もちろん、提示された自動車が気に入らなかった場合には、応札しないでOK。自動車は決して安い買い物ではありません。納得いくまで自動車を探すようにしましょう。なお、前述のとおり現車下見は基本的にはノークレームで行うものです。どうしても現車下見が信頼できないという場合には、ほかの業者を探した方がいいでしょう。