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売り切り車両

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ここではまず、自動車オークション用語の「売り切り」について説明をしたいと思います。自動車オークションには、「スタート価格」「売り切り価格」「落札価格」の3種類が設定されています。

目次

  1. スタート価格とは
  2. 売り切り車両とは?
  3. 売り切り車両のメリットとデメリット

 

スタート価格とは

「スタート価格」とは文字通り、最初の競りの価格です。「売り切り価格」とは、「この価格以上にならなかった場合は売りません」という価格です。いいかえれば最低落札価格です。この二つについては出品者が設定します。落札価格は最終的な購入価格のことで、こちらは落札者が決定します。

 

たとえば、スタート価格が30万円、売り切り価格が50万円の競りがあったとします。競りでは最初、購入者は様子を見ながら慎重に入札を進めるため、最終的な入札がゼロということも当然あり得ます。この場合は流札(購入者なし)になります。

 

また、最終的な応札価格が45万円など、売り切り価格を超えなかった場合も流札となります。流札になった場合、自動車は出品者側に返却され、出品者はもう一度出品するか、あきらめて持ち帰るかを決めます。

 

また、売り切り価格(この場合は50万円)を超えると、会場に設置されているランプが点灯します。このランプが点灯するということは、最終的に一番高い価格をつけた業者が競り落とすということになります。こうなってくると各業者の入札も激しくなります。売り切り価格に達するまではひたすら様子見に徹し、売り切りランプがついてから始めて入札するという作戦を取る業者もあるようです。

 

最終的な落札価格

オークションというのは心理戦でもありますから、ある時までぽつぽつとしか入札がなかったのに、売り切りランプが点灯した後は一気に入札が相次ぎ、最終的な落札価格が跳ね上がるケースもあるようです。

 

出品者側はこの売り切り価格をあまり安く設定しすぎると、売り切りランプ点灯後にあまり入札がなく、安く買いたたかれてしまう可能性が高まります。しかし、それを恐れて売り切り価格を高く設定しすぎると、今度はいつまでたっても売り切りランプが点灯せず、最終的に流札となってしまう可能性が高まります。

 

要するに売り切り価格が安いと売れる可能性は高くなるものの落札は安くなり、逆に売り切り価格が高いと売れる可能性は低くなるものの落札価格は高くなるというわけですね。売り切り価格は安くしすぎても高くしすぎてもけません。バランスのとれた、たくさんの入札が望める売り切り価格を設定することが大事なのですね。

 

売り切り車両とは?

 

売り切り車両の意味

売り切り車両さて、売り切り車両とは、この「売り切り価格」が設定されていない車両のことを指します。言い換えれば、最低落札価格が設定されていない車両のことです。最低落札価格が設定されていないということは、つまり非常に安い費用で購入できる可能性があるということです。極端な話、10万円で自動車が買える可能性だってあるわけです。

 

売り切り車両になる理由

出品者が車両を売り切りにする理由はいくつかあります。まず一つ目の理由は「とにかく車両を売り払いたい」と考えているケース。

 

出品者にとって中古車は大事な利益の種ですが、それらの維持管理にかかる費用は意外と馬鹿になりません。たくさん在庫を抱えていれば当然それを保管しておくためのスペースも必要になりますし、定期的なメンテナンスだって欠かせません。メンテナンスは人がやるものですから人件費だってかかりますし、不良在庫をたくさん抱えていると店のイメージダウンにもつながります。

 

そんな不良在庫も、売り切り車両にしてしまえばさばける可能性が大きいです。維持管理にかかる費用を減らしつつ、少ないとはいえ売却による利益も手に入る。多くの在庫を抱えている業者にとって、売り切りは合理的な売却方法であるのです。

 

二つ目は売り切りによって価格のつり上げを狙うケース。非常にまれなことですが、たまに非常に状態のいい車両が売り切りで自動車オークションに出品されることがあります。せっかく状態のいい車を売り切りで捌くなんてもったいない、高く売り切り価格を設定して値段を釣り上げたほうが得なのにと思われるかもしれません。

 

特殊な売り切り車両

しかし、繰り返しになりますがオークションというのは心理戦です。あえて売り切りにして入札しやすい環境を整えてやることにより、多くの業者に入札させて価格のつり上げを狙うという作戦は、立派なオークションでの作戦でもあります。かなり高度な作戦であり、失敗したときのリスクも大きいので、滅多にみられるものではありませんが、、、

 

売り切り車両のメリットとデメリット

 

売り切り車両のメリット

さて、続いて売り切り車両を購入するメリットについてです。一つ目のメリットとしてはやはり価格が安いことがあげられます。売り切りをする業者は上記の通り、価格は二の次でいいからとにかく車を早くさばきたいと考えているケースが大半です。その心理をうまく利用してやれば、相場よりも大分安い価格でお目当ての車を手に入れることができるかもしれません。

 

二つ目のメリットは安全性。売り切り車両は業者がそれまで長い間在庫として抱えていたものなので、きちんとした環境下におかれていることが多いです。長い間在庫だった(売れなかった)車と聞くとあまりいいイメージは持てないかもしれませんが、むしろコロコロオーナーが代わっている車よりは信頼できると思います。

 

売り切り車両のデメリット

売り切り車両次に売り切り車両のデメリットについてです。
売り切り車両のデメリットとして、全体的に走行距離が長めなことが挙げられます。たとえば、ある自動車オークションサイトでは「売り切り車両」専用ページが作られているのですが、そこで販売されている自動車はほとんどが走行距離5万km以上、10万kmを超えていることもざらです。走行距離が長い車はやはりなかなか買い手がつかず、そのために売り切りで売られるケースが多いようですね。

 

もちろん、走行距離が長い車が必ずしも悪いものであるとは限りません。自動車はきちんと整備すればかなり長い間乗れるものですし、逆に走行距離が短い車が必ずしも中古車としては格が上であるという保証もありません。しかし、やはり一般的な感覚としては、走行距離が長い車=酷使された車=もうすぐ壊れるかもしれない車というイメージが強いのではないでしょうか。

 

一般車両ユーザーと売り切り車両の関係

さて、次に我々一般自動車ユーザーと売り切りの関係についてです。売り切りうんぬんはあくまでも業者間同士での話であり、一般ユーザーに直接関係ある話ではありませんが、代行業者の人に「とにかく安く自動車を買いたい」と持ち掛ければ、業者側から売り切り車両を進めてくれることがあるかもしれません。

 

前述のとおり、売り切り車両は長い間業者が保管していたものなので基本的には良質なものが多いのですが、もちろんそうでない場合もあります。はずれの売り切り車両をつかまされないためのコツをいくつかお教えしたいと思います。

 

まず一つ目のコツはやはり代行業者との連携を十分にとること。いくらまでなら支払えるのか、走行距離や車の傷の有無などにはどの程度までこだわるのかなど、必要なことはすべて業者に伝えておきましょう。この連絡がうまくいっていないと、後々大きなトラブルに発展することになります。購入後のトラブルはオークション会場が対応してくれないケースも多いですし、できるだけリスクの芽は早いうちに摘み取っておきましょう。

 

二つ目はあまり売り切り車両を買うということにこだわりすぎないこと。売り切り車両は確かに安くて品質もいいですが、売り切り車両でないものの中にも高品質な車はたくさん存在しています。あまり売り切り車両であることにこだわりすぎると、後々泣くことになります。

 

なんにせよ売り切り車両は自動車オークション代行を利用しようと思ったときの選択肢の一つになります。皆さんも頭にとどめておいてください。