TEL.03-3586-1522info@car-auc.jp

災害車両に用心!

disaster_p01
日本を取り巻く災害というと、いの一番に地震を思い浮かべる方が多いかと思いますが、日本の災害リスクは地震だけではありません。むしろ自動車に限って考えれば、大雨や洪水、台風などの方が大きなリスクであるといえます。

 
一口に災害車両と言ってもその種類は様々です。ここでは代表的な災害車について説明したいと思います。

 

目次

  1. 塩害車
  2. 冠水車
  3. 降灰車
  4. 鉄粉車
  5. ひょう害車
  6. 災害から自動車を守るには

 

塩害車

塩害とはその名の通り、塩の害です。海辺の周辺には塩を含んだ空気が漂っています。また、雪国では雪を解かすために融雪剤をまくことがありますが、この融雪剤にも塩が含まれています。こうした環境に長く自動車をさらしていると、自動車がさび付きます。さび付いた自動車を、中古車業界では「塩害車」といいます。

 
塩害の影響を特に受けやすいのがブレーキ部分です。ブレーキにはブレーキローターという部位があり、ここがさびてくると制御力が低下します。簡単に言えば、ブレーキが利きづらくなるのです。また、エンジンルームのボルトにも注意が必要です。ここがゆるんで来るとさまざまな危険が発生しますので、一度エンジンルームを開けてチェックすることをお勧めします。

 
もう一つ錆が出やすいのが、アクセルペダルとブレーキペダルの部分です。ここがさび付いてくると、最悪の場合ブレーキやアクセルがかからなくなることもあるので注意が必要です。錆は初心者でも比較的簡単にチェックすることが出来ますので、必ず購入前に確認するようにしましょう。

 

冠水車

disaster_p03冠水車とはその名の通り冠水した自動車です。水没車ということもあります。もともと、自動車というものはある程度の冠水には耐えられるようにできています(ある程度の水たまりを走行できるのはそのためです)。しかし、それにも限界があります。車のドア下端部分よりも高い位置まで浸水してしまうと、車に何らかの悪影響が出ることが多いです。

 
ゲリラ豪雨の発生が取りざたされている昨今、自身の車が冠水車になるリスクは上がっています。水たまりは見た目だけではどれくらい深いのかよくわからないため、走行中に水たまりを見つけたら、すぐに引き返すようにしましょう。無理に突っ込むとエンジンが停止し、最悪の場合そのまま立往生ということになりかねません。

 
中古車を買う際には冠水車に注意する必要があります。冠水車は基本的には購入しないほうが良いものです。購入当初は何の問題もなくても、しばらく時が経つと電気系統のトラブルが出ることもあります。

 
冠水車は水没車と同様に錆が現れます。特にエンジンルームの内部はさびが発生しやすい場所ですから、購入の前にはここを確認しましょう。また、車の下部分、マフラーやサスペンションに錆がないかもチェックしましょう。明らかに錆ついている自動車は、買わないほうが賢明です。

 

降灰車

降灰車とは、火山灰をかぶってしまった自動車です。世界有数の火山大国である日本では、どこにいても常に降灰のリスクにさらされることになります。特に宮崎や鹿児島の一部地域などは、日常的に降灰がある地域もあるため、季節が変わると皆降灰対策に時間を取られます。

 
火山灰は大変細かい物であり、降灰した直後に洗い流さないと傷になって残ってしまいます。無理に落とそうとするとさらに深い傷となってしまうこともあるため、注意が必要です。

 
さて、降灰車の見分け方ですが、降灰車の屋根はたいていの場合傷だらけですので、購入前には屋根をチェックしましょう。中には降灰を隠すために塗り替えをしている自動車もあります。

 
塗り替え車かな?と思ったら、まずはカラー番号を調べてメーカーに問い合わせを行いましょう。カラー番号とはメーカーや車種ごとに定められた車の色であり、エンジンルームの中にある(ほかの場所の場合もあります)コーションプレートと呼ばれる板に記載があります。その記載をメーカーに伝えれば、もともとどんな色だったのかはすぐに知ることが出来ます。

 

鉄粉車

鉄粉とは読んで字のごとく鉄の粉です。普通に走っているだけなのになぜ車が鉄粉まみれになるのかと疑問に思われる方もいるかもしれませんが、近くに製鉄工場や溶接工場などの工場があると、そこから鉄粉が飛んできて自動車に付着してしまいます。また、線路や陸橋などの鉄でできた建造物がある場合も、そこから鉄粉が飛散してくることがあります。

 
鉄粉が自動車に付着すると、ボディが錆びます。自動車をふき取った際にクロスが引っかかるように感じたら、鉄粉が付着している可能性があります。除去するには鉄粉除去剤などが必要となります。

 
鉄粉車もやはり屋根部分がさびているので、ここで見分けがつきます。鉄粉車両をつかまされたくないという場合には、まずいの一番に屋根部分をチェックするようにしましょう。

 

ひょう害車

ひょう害車とはひょうがぶつかってぼこぼこにへこんでしまった自動車のことです。票とは直径5mm以上の大きな氷の粒です。そんなものが空から激しい勢いで振ってきたら、自動車がどうなるかは想像に難くありません。ひょうは自動車だけでなく、ビニールハウスや建物の屋根などにもダメージを与えますし、人間の脳天に直撃すれば最悪の場合死に至ることだってあります。

 
ひょう害を受けた自動車は屋根部分がべこべこにへこんでいますので、価格は極端に安くなります。ただし、機能的に問題があるわけではありませんので、考え方によってはねらい目であるともいえます。車の見た目については特に気にしないという方は、ひょう害車の購入を検討してみてもいいかもしれません。特にその自動車を将来売る気がなく、廃車にするまで乗り潰す場合にはお買い得といえます。

 
逆にひょう害車は絶対に買いたくないという方は、まず屋根部分をチェックしましょう。ひょう害車は必ず屋根部分にへこみがあります。もしかしたらひょう害以外の理由で屋根がへこんだのかもしれませんが、自動車の形状を気にする人はどちらにせよこうした自動車は避けたほうが無難です。

 

災害から自動車を守るには

disaster_p02災害大国の日本では、台風やゲリラ豪雨、河川の氾濫による水没等のリスクはきちんと評価しなければなりません。自動車が自然災害で損害を受けた際に、その補償をしてくれるのが車両保険です。

 
自然災害への補償をしてくれる保険は実は「車両保険」だけです。もし車両保険に入っていない自動車が被災した場合、その損害は全額自己負担ということになります。にもかかわらず、車両保険の加入率は約42%と決して高くありません。

 
確かに車両保険の保険料は安くはないですし、いくら日本が災害大国とはいえ自身の自動車が災害車になることなど考えにくいものです。

 
しかし、新車を購入した翌日に台風で車が沈没する可能性はゼロではありません。すべての人が入るべき保険であるとは言いませんが、海辺に住んでいる、標高の低いところや窪地になるところに住んでいる、火山の近くに住んでいるなど、災害リスクが比較的高いところに住んでいる方は、車両保険への加入を検討することをお勧めします。

 
ちなみに、車両保険には「一般車両保険」「車対車+A」「車対車」の3種類があります。このうち、自然災害に対する補償があるのは「一般車両保険」「車対車+A」のみです。また、通常「地震、噴火、津波」による被害は対象外となっています。これらに対する補償がほしい場合には、特約を付ける必要があります。もちろん、津波や噴火のリスクが低いところに住んでいる場合は、必ずしも特約を付ける必要はありません。自身のニーズに応じて、保険を選びましょう。