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エンジン内部の違い!?

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「走行距離が短いほど品質もいい車だ」という認識は、半分正しく、半分間違っています。残りの半分を正しく認識するためには、エンジン内部をよくチェックしてみるといいでしょう。といっても、知識がなければチェックはできません。今回はエンジン内部のチェックを行う上で必要となる知識について解説したいと思います。

 

目次

  1. エンジン内部を見たことない人が増えている!?
  2. ボンネットを開いてみると……

 

エンジン内部を見たことない人が増えている!?

最近の自動車は以前のものと比べて格段に故障しにくくなりました。それ自体は喜ばしいことなのですが、あまりにも自動車が故障しづらすぎるせいで、自らエンジンルームをきちんと見たことがないドライバーの方が増えているようです。たしかに、エンジンルームの内部がどうなっているかは、初心者には理解しづらいものです。なんだかよくわからない機械がびっちりと詰め込まれており、機械が苦手な人ならば一目見ただけでパニックを起こしてしまうかもしれません。

 
今回はエンジンルームの内部がどのような部品で構成されているのかを、初心者の方にもわかりやすいように解説していきたいと思います。エンジンルームの構成は車種によって異なる場合もありますが、とりあえず一車種の仕組みを知っておくことにより、ほかの車種に遭遇した時もある程度予測がつくようになります。

 

ボンネットを開いてみると……

engine_p02まずはボンネットを開きますと、ウィンドウウォッシャー液を入れるタンクが目につきます。ウィンドウウォッシャー液はフロントガラスが汚れたときなどにガラスを掃除するための液体です。走行距離が長い場合、このウィンドウウォッシャー液が切れかかっていることがあります。中古車オークションで代行業者にチェックしてもらいましょう。

 
点検はキャップを開けてタンクの中を覗き見るだけなのでとっても簡単です。液体が切れかかっている場合には、ウォッシャー液を買ってきて補充しましょう。価格は2Lで200~500円ぐらいです。なお、たまにウィンドウウォッシャー液の代わりに水道水を使っていらっしゃる方がいますが、できれば辞めたほうが無難です。専用の液の方が汚れも取れやすいですし、何より不凍結性のため凍ってしまう心配がありません。特に雪国では冬場になりますと水が凍ってしまい視界を妨げる可能性があります。値段もそれほど高くないものですし、ケチらずにきちんとウィンドウウォッシャー液を買いましょう。

 
続いてエンジンオイルをチェックしてみましょう。エンジンオイルとはエンジンを潤滑に動かすために使われるオイルですが、このオイルは長く使うにつれて金属間の摩擦などで高分子がせん断されていき、徐々にその潤滑機能が低下していきます。また、煤や水分が混じることによっても潤滑機能は低下していきます。また、エンジンオイルは走行によって少しずつですが減っていきます。以上のような理由があるため、しかるべき時が来たらエンジンオイルの交換をするようにしてください。

 
エンジンオイルの量は「オイルレベルゲージ」でチェックします。レベルゲージをいったん引き抜いて、先端についているオイルを丁寧に拭き取り、再び差し込みます。その後再度抜いたときに先端部に付着したオイルが上限と下限のラインの間に入っていれば正常です。下限ラインを下回っていた時はオイルが足りない証拠です。交換しましょう。

 
engine_p03ちなみに、エンジンオイルの交換ペースは一般的には約1万5000km走るごとに一回といわれています。高速道路など常にハイペースのまま走れる道路がメインの場合にはもうちょっと長くてもOKですが、それでも20000km走ったら1回は交換するようにしましょう。特に走行距離が長い車はすぐにエンジンオイルが消耗しがちです。こまめな交換を心掛けてください。また、車自体にほとんど乗っていなくても、1年に1回は交換したほうがいいでしょう。

 
エンジンオイルの交換にかかる料金は業者によって異なりますが、1万円もあればまずおつりが来ます。中には5000円以下の業者も存在しています。オイル交換の際には必ず複数の業者かの価格をチェックするようにしましょう。

 
オイル交換を怠ると、エンジン内部にスラッジがたまります。スラッジとはエンジンにたまる黒い堆積物で、エンジンオイルが本来発揮すべき性能を邪魔します。スラッジがたまる前に、定期的な交換を行うようにしましょう。

 
それが終わったら冷却水の確認も行いましょう。冷却水とはエンジンを覚ますための水です。通常、エンジンは内部で爆発を繰り返すことにより動力を得ています。この爆発を放置しておくとエンジンはたちまち熱でいっぱいになってしまい、オーバーヒートを起こしてしまいます。ここで活用されるのが冷却水です。冷却水は別名クーラントとも呼ばれ(厳密にはクーラントと冷却水は別物なのですが、同じものと認識してもまず問題はありません)、熱くなったエンジンの熱を奪ってラジエーターまで運び、外部に熱を逃がすという役割を担っています。

 
冷却水もウィンドウウォッシャー液と同様に不凍性が求められます。そのため、凍結温度は水と比べてかなり低く設定されています。冷却水に水道水を使っている方もいるようですが、なるべくメーカー純正品の冷却水を使うようにしましょう。

 
冷却水は普段はタンクの中に入っています。そのタンクには目測で水量が確認できるように表示がされています。側面のFULLとLOWの間に水位があれば問題ありません。もしLOWよりも下にある場合は、冷却水が不足しています。すぐに交換しましょう。

 
冷却水はガソリンスタンドなどで交換してもらうこともできますが、ネットショッピングで買うこともできます。ネットショッピングで購入した場合、大体価格は1000円前後です。

 
バッテリーについてもよくチェックしておきましょう。バッテリー液は無色透明の硫酸です。腐食性が高く、人体にも有害であり危険な物質です。

 
さて、バッテリーは走行中、エンジンの回転を活かした発電による充電が行われています。ところが、バッテリーに必要以上に電気が蓄積すると、液体の中の水が酸素ガスと水素ガスに分解されてしまいます。液体の中の水分が減れば、当然液の量は減っていきます。そのため、液量は日常的に点検する必要があります。

 
バッテリー液のチェックは目視で行えます。バッテリー液入れの上下のラインの間に水位があれば問題ありませんが、そうでない場合は交換を行いましょう。バッテリー液を交換する際には自分で行うこともできますが、慣れていないと最初とは戸惑います。最初はカーディーラーや整備工場に持ち込んで、プロのやり方を見て学んだうえで次回から自分でやるというのが一番効率的だと思われます。

 
さて、このようにエンジンの内部には定期的にメンテナンスが必要な部位がたくさんあります。初心者にはなかなか難しい話ですので、自信がないという場合にはプロにお願いするといいでしょう。もし自分でやりたいという場合には、きちんとノウハウを本やネットなどで学んでから行うようにしましょう。

 
最後にタイトルにもなっている「走行距離によるエンジン内部の違い」についても触れておきます。走行距離とエンジン内部のきれいさは、実はそれほど相関がありません。走行距離が長い車でも適切にエンジンオイルの交換などがなされていればきれいに保たれますし、逆に走行距離が短くてもエンジン内部が放ったらかしだったならばエンジンはどんどん劣化していきます。

 
そのため、中古車オークションで中古車を買う際には、走行距離だけでなくエンジン内部のきれいさについても代行業者にきちんとチェックしてもらってください。その自動車がきちんと手入れされていたかどうかはエンジン内部に現れるものです。